ドラマ「VIVANT」続編決定! 異例の大ヒット作が示した「日本ドラマの常識破り」とは?


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 2023年に放送された「VIVANT」は、ドラマ史に残る大ヒット作となった。堺雅人が演じる乃木憂助が、自衛隊の非公式組織「別班」のメンバーとして、世界中で破壊行為を繰り返すテロ組織「テント」のリーダーを追うという物語だった。続編発表は大きな話題になり、SNSなどでも喜びの声があふれている。

■制作費が桁違い

 1つ目は、制作費が桁違いに大きかったことだ。地上波ドラマの予算は1話あたり3000万円程度が目安といわれている中で、「VIVANT」では1話あたり1億円という高額の制作費が投じられた。中央アジアの架空の国「バルカ共和国」のシーンを撮影するために、モンゴルで約2カ月半の海外ロケを敢行したという。

 「VIVANT」が放送されたのは2023年の7〜9月。この年の5月には新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行し、それまで長く続いたコロナ禍がようやく収束したムードがあった。コロナ期間中に海外への渡航が厳しく制限され、海外旅行や異国文化への人々の関心が高まる中で、中央アジアを舞台にした異文化描写は魅力的に見えた。

 これほどのメンバーが1本の地上波ドラマに結集すること自体が異例のことだった。もちろん、制作費が潤沢だったからこそ、この豪華キャストを揃えることができたのだ。



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