6月13日より順次放送されたアニメ「薬屋のひとりごと」第46話で、多くの視聴者が待ち望んでいた展開が描かれました。ついに主人公・猫猫(マオマオ)が、謎多き美形の宦官、壬氏(ジンシ)の隠された正体を知ることに。そして、正体を知った猫猫が見せた、彼女らしいユニークな反応がSNS上で大きな反響を呼んでいます。
偽りの身分と真実
猫猫の前に宦官として現れていた壬氏は、当初25歳と偽っていましたが、その美しい容姿や宮中での特別な権限から、その正体は高貴な人物ではないかと推測されていました。実際、彼の正体は帝の弟である「皇弟」でした。一方、猫猫は翠苓(スイレイ)によって後宮から連れ去られ、謀反の疑いがかけられた重鎮宰相・子昌(シショウ)のいる砦にいました。
壬氏の正体露見と猫猫の反応
子昌を討伐するため、ついに壬氏が皇弟としての本物の身分を明かす時が来ました。彼は帝直轄の軍隊である禁軍(きんぐん)を率いて行動を開始します。その目的地である子昌の砦に到着した壬氏は、砦の中で無事、猫猫を発見します。緊迫した状況下、そこに現れた壬氏の部下が、うっかり彼を「東宮様」と呼びかけます。壬氏は現在は東宮ではないと訂正しますが、この呼びかけと状況証拠により、猫猫は壬氏の正体が「皇弟」であることを完全に理解しました。
自身の正体を知った猫猫に対し、視聴者が最も注目したのは彼女の次の言葉でした。猫猫は以前、壬氏が自称する25歳という年齢と、皇弟が19歳であるという情報を照らし合わせ、年齢が合わないことに気づいていました。そして正体を知った瞬間、彼女が口にしたのは、緊迫感とは裏腹のまさかの「壬氏様、老けてるんですね」というストレートすぎる一言でした。
アニメ「薬屋のひとりごと」第46話より、壬氏の正体を知った後の猫猫の場面カット
視聴者の爆笑と反響
この猫猫らしさ溢れる、ある意味「期待通り」のリアクションに、ネット上では大きな反響が巻き起こりました。「老けてるは草不可避w」「最高に猫猫、さすがとしか言いようがない」「シリアスなシーンなのに笑いをかっさらって行った」「ブレない猫猫が好き」といった爆笑や称賛のコメントが多数寄せられ、一時騒然となりました。
作品情報
アニメ「薬屋のひとりごと」は、日向夏氏による同名ライトノベルを原作としています。大陸の中央にある架空の帝国を舞台に、花街の薬屋で「毒見役」として後宮勤めをすることになった少女・猫猫が、そこで起こる様々な事件や謎を、持ち前の薬学の知識と推理力で解決していく物語です。美形の高官である壬氏と共に、宮中で巻き起こる難事件へ挑んでいきます。コミカライズもされており、シリーズ累計発行部数は4000万部を突破するほどの人気作品です。
長らく謎に包まれていた壬氏の正体が明らかになった第46話は、物語の大きな転換点となりました。緊迫した状況下での猫猫の飾らない、そして予想外の一言はファンに強い印象を与え、改めて彼女のキャラクターの魅力を際立たせました。明かされた壬氏の身分が、今後二人の関係性や物語全体にどう影響していくのか、引き続き目が離せません。