しずる池田一真、エレカシ宮本浩次からの「無言の教え」明かす 闇営業騒動インタビューの真相

お笑いコンビ・しずるの池田一真が、テレビ朝日系で放送された音楽番組「ハマスカ放送部」に出演し、ロックバンド・エレファントカシマシのボーカル、宮本浩次への熱い思いを語った。特に注目を集めたのは、2019年に世間を騒がせた吉本興業の闇営業騒動の際、マスコミの直撃を受けた自身の「無言インタビュー」の裏に隠されていた驚きの真相だ。池田氏は、あの時の自身の特異な行動が、長年敬愛する宮本氏の哲学から大きな影響を受けていたことを詳細に明かした。

番組は、OKAMOTO’Sのベーシストであるハマ・オカモトと元乃木坂46の齋藤飛鳥がMCを務める人気番組だ。この日のゲスト講師として登場した池田氏は、自身がエレファントカシマシの熱狂的なファンであることを改めて公言し、その魅力、特にカリスマ的な存在であるボーカル、宮本浩次氏への深い敬愛を語り尽くした。

池田氏は、宮本氏の独自の世界観と「個性」を追求する姿勢に強く感銘を受け、その言動を模倣することが多かったと回想した。「宮本さんの仕草、例えば髪の毛をかきむしって話したりするのを、僕も真似してみたりしたんですよ。当時は短髪だったので、毛が刺さっちゃったりしましたけどね。僕にとって、宮本さんは理想の男性でした」と、当時のエピソードを交えながら、その敬愛の深さを明かした。

彼の人生哲学にまで影響を与えたとされる「エレカシズム」とは、「人が行かない道を行く」という独自のスタイルであるという。この哲学が、彼自身の行動に具体的に影響を与えた例として、池田氏は2019年に多くの芸人が関わった吉本興業の闇営業騒動の渦中で受けた、テレビ局からの直撃インタビュー時の出来事を挙げた。

吉本興業の本社に向かう途中、多数のマスコミが集まる中で、池田氏はテレビカメラに囲まれ、騒動に関する質問を受けた。一般的な状況であれば、何かしらコメントを求められる場面だが、彼は路上で立ち止まり、ただ瞬きを繰り返し、呆然とした表情でひたすら無言を貫いた。この、まるで放送事故かのような映像が長時間にわたり放送され、多くの視聴者に強い印象を残した。池田氏は当時を振り返り、その瞬間の心境をこう告白した。「吉本本社に行くときにテレビのカメラ1台だけインタビューが来たんですよ。で、そのときに僕の中で『宮本さんだったらどうするだろうか?』って考えたんです」。続けて、「普通なら、言いたいことがあるのに言わずに入っていっちゃうじゃないですか。でも、言いたいことがないのに、あそこで立ち止まったらどうなるんだろう?って、思ったんです」と、無言を選択した意図を語った。

無言を貫く池田氏の意図を正確には理解できなかったカメラマンは、「何か言いたいことがあるのに、事情があって言えないのだろう」と解釈したようで、カメラ越しに頷いて池田氏を励まそうとしていたという。このインタビューの裏にある驚くべき真相を初めて聞いたMCの齋藤飛鳥氏は、思わず両手で顔を覆いながら大爆笑していた。池田氏のあの時の行動が、単なる困惑や動揺からではなく、敬愛するエレファントカシマシの宮本氏の哲学に基づいた、彼なりの「人が行かない道」の実践であったという事実は、多くの視聴者にとって衝撃的なエピソードとなった。

ハマスカ放送部でエレファントカシマシ宮本浩次への思いや闇営業インタビューの真相を語るしずる池田一真(画面内)のトークに、MCのハマ・オカモトと齋藤飛鳥(左から)が驚き笑う様子ハマスカ放送部でエレファントカシマシ宮本浩次への思いや闇営業インタビューの真相を語るしずる池田一真(画面内)のトークに、MCのハマ・オカモトと齋藤飛鳥(左から)が驚き笑う様子

しずる池田一真氏が明かした闇営業騒動時の「無言インタビュー」の真相は、彼がどれほど深くエレファントカシマシの宮本浩次氏の哲学に影響を受けているかを示す具体的なエピソードだった。単なるパフォーマンスや戸惑いではなく、彼にとっての「エレカシズム」、すなわち「人が行かない道を行く」という生き方を、予期せぬ状況下で体現しようとした結果だったと言えるだろう。この告白は、多くの視聴者に驚きと共感をもって受け止められた。


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