[18日 ロイター] – 米道路交通安全局(NHTSA)は18日、日産自動車が生産した2車種計203万8307台を対象とした、後部サスペンションのコントロールアームの不具合に関する調査を終了したと発表した。「現時点でさらなる調査の必要性はみられない」と明らかにした。
調査対象となったのは、2013─18年モデルの「アルティマ」と16─18年モデルの「マキシマ」。後部サスペンションの下部コントロールアームが腐食により車体から離れる可能性があるとして調査していた。
NHTSAは、通常の使用による負荷でコントロールアームに亀裂が発生する可能性があることや、道路の雪や氷の処理に一般に使用される塩で腐食が発生し、亀裂が悪化する可能性があることを、日産が認めていると説明。18年1月にコントロールアームの耐久性を改善するための設計変更がなされたことも明らかにした。
日産は一部の該当モデルについて修理対応を取ったほか、保証期間が「3年間もしくは走行距離36000マイル」から「10年間もしくは無制限走行距離」に延長された。
NHTSAは「報告件数は減少傾向にある」などと指摘した。