横浜地裁で贈収賄事件初公判 海上自衛官が起訴内容認める


 海上自衛隊への食品納入をめぐり便宜を図る見返りに接待を受けたとして収賄の罪に問われた海自横須賀造修補給所の2等海曹、今井伸幸被告(47)と、贈賄の罪に問われた食品製造販売会社「明食」の元社長、吉田公一被告(52)の初公判が29日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)で開かれ、いずれも「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は事件の経緯について、以前から今井被告は、吉田被告から接待を受けていたが、平成28年12月ごろ、吉田被告から「(自社の)在庫品を今後、納品対象として検討してほしい」と依頼されたと指摘。今井被告は自らが納入品の検査を担当していたことから、事件が発覚することなく同社に便宜を図る方法を考え、吉田被告に提案したとした。

 起訴状によると、今井被告は28年12月から30年5月までの間、契約とは異なる食品の受け入れを黙認するなどの便宜を図った見返りに、吉田被告から横浜市内のクラブで26回にわたり、計約110万円相当の接待を受けたとしている。



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