日本保守党の島田洋一衆院議員は19日、自身が所属する衆院法務委員会における一件について、以前指摘していた立憲民主党のベテラン議員と和解したことを自身のX(旧ツイッター)で明らかにした。委員会での質疑中に発生したとされる「奇声」問題を巡り、島田氏がSNSなどで問題視していた出来事に区切りがついた形だ。
日本保守党の島田洋一衆院議員が国会で発言する様子
奇声を巡る経緯と和解
島田氏はこれまで、同委員会で自民党議員が質疑を行っている最中などに「『ダバッ!』『トデッ!』『キエッ!』といった奇声」「正体不明の奇声」が上がったと指摘。この行為について、Xや委員会での質疑の場を通じて問題提起し、特定の立憲民主党のベテラン議員によるものだとしていた。
今回、島田氏がXに投稿した内容によると、両議員はエレベーター内で偶然二人きりになったという。その際、立憲民主党の議員から「あんまり気にしないでくださいよ。われわれの時代はあんな風だったんで」との言葉があった。これに対し、島田氏は「実際は、大して気にしてませんよ」と返答し、その場で和解に至ったと報告している。
委員会の振り返りと思惑
昨年10月の衆院選で初当選した島田氏は、今回の法務委員会における活動全体についても振り返っている。島田氏が導入に強い懸念を示していた選択的夫婦別姓制度を盛り込んだ立憲民主党提出の民法改正案など、委員会での主要な議案の採決は見送られることとなった。
委員会の運営について、野党の理事に対しては「採決に向けた態勢作りの思惑はあったにせよ、最後の数回は20分超の時間をこちら(島田氏側)に回してくれた。その点、公正な運営だったといえる」と一定の評価を示した。また、自由民主党の理事に対しては、「国会戦術についていろいろ学ばせてもらった」と謝意を表明している。
さらに、委員会で隣席となり、選択的夫婦別姓への反対の立場で意見交換を重ねていた参政党の吉川里奈氏については、「彼女はいつも、しっかり準備した原稿をもとに直球勝負」だと述べ、〝盟友〟としてその姿勢を称賛した。(奥原慎平記者が執筆した記事を元に構成)
結論
衆議院法務委員会での「奇声」問題を巡る日本保守党・島田洋一議員と立憲民主党ベテラン議員との和解は、委員会活動の一つの節目となった。島田氏は自身のX投稿を通じて、この和解の報告に加え、委員会の運営や他の委員とのやり取りから得た学びについても言及しており、国会での経験を前向きに捉えている様子がうかがえる。