米軍、イラン核施設攻撃の成功を強調「抑止力が戻った」

米国防総省のロイド・ヘグセス長官は22日の記者会見で、米軍によるイラン核施設への攻撃が成功裏に完了したことを発表した。長官は「米軍の抑止力が決定的に戻ってきた」と強調。さらに、トランプ大統領が平和的な解決を望んでおり、イラン側がこの平和への道を選択すべきだと強く促した。

作戦名と概要

米国防総省は、今回のイラン核施設攻撃作戦に「真夜中の鉄槌(ミッドナイト・ハンマー)」というコードネームを付与したことを明らかにした。会見に臨んだ米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は、作戦の成功と詳細について説明を行った。

投入された兵器と航空戦力

議長によると、攻撃では地下深部の標的を破壊する強力な地中貫通弾「GBU57」(バンカーバスター)が計14発使用された。作戦にはB2ステルス戦略爆撃機を含む125機以上の多様な作戦機が参加。一部の米軍機は太平洋方面に展開し、「おとり」として機能した。

2025年6月22日、米国防総省での記者会見でイラン核施設攻撃について説明するヘグセス国防長官(左)とケイン統合参謀本部議長2025年6月22日、米国防総省での記者会見でイラン核施設攻撃について説明するヘグセス国防長官(左)とケイン統合参謀本部議長

イラン側の反応と探知状況

ケイン議長は、米軍機がイラン空域に侵入・離脱する間、イラン側に一切探知されず、迎撃のための戦闘機飛来も見られなかったと報告。作戦の秘匿性が高かったことを強調した。

核施設への被害

攻撃の結果、イランの核施設は「極めて甚大な被害を受け、破壊された」と同議長は述べた。ただし、攻撃の正確な効果や最終的な評価には時間を要すると補足した。

まとめ

一連の攻撃を通じて、米軍はイラン核施設に決定的な損害を与え、地域の抑止力を再構築したと強力に主張している。作戦の長期的かつ最終的な影響については、今後の公式評価が待たれる状況だ。

参考資料

https://news.yahoo.co.jp/articles/68911761e97f51b0c97834d06e4859cbf157e666