斎藤純容疑者「殺人願望」を親友に告白 7年前の殺人事件逮捕で浮上した「異様供述」

7年もの間止まっていた時計の針が、2024年6月16日に再び動き出した。埼玉県警は同日、2018年1月に宮本果歩さん(当時21)を殺害した疑いで、さいたま市に住む無職、斎藤純容疑者(31)を逮捕した。今回の逮捕は、今年5月に斎藤容疑者が窃盗事件で逮捕された際、自宅への家宅捜索が行われ、その部屋から複数の頭蓋骨が発見されたことが端緒となった。そのうちの一つが、行方不明だった宮本さんのものとDNA鑑定で判明したのである。

埼玉県警に逮捕された斎藤純容疑者埼玉県警に逮捕された斎藤純容疑者

斎藤容疑者は埼玉県警の調べに対し、おおむね次のような供述をしている。「殺したことは間違いないが、合意の上で殺している」。女性とはSNSで知り合い、自宅マンションに招いてロープで首を絞めたという。さらに衝撃的なのは、遺体の処理方法だ。供述によれば、遺体は部屋で解体した後、一部をゴミ捨て場に捨て、残りを部屋で保存していたとされる。また、斎藤容疑者は「小さいころから殺人願望のようなものを抱いており、ずっと頭の隅には『人を殺したい』という概念がつきまとっていた」と、自身の内面についても語っている。

斎藤容疑者が長年抱いていたとされる“殺人願望”とは、一体どのようなものだったのか。彼はごく親しい友人に対してのみ、その詳細を明かしていたという。そのうちの一人である親友A氏が「週刊文春」の取材に応じ、重い口を開いた。A氏と斎藤容疑者の出会いは10代の頃に遡る。当時から斎藤容疑者は繰り返し「人を殺したい、解体してみたい」と口にしていたとA氏は証言する。最初は思春期特有の発言だと思っていたが、徐々にその言葉が現実味を帯びていったという。

逮捕前の斎藤純容疑者 親しい友人と共に写る姿逮捕前の斎藤純容疑者 親しい友人と共に写る姿

A氏は斎藤容疑者には独特の世界観があったと語る。例えば、A氏には理解し難い「イマジナリーフレンド」についての話をよく聞かされたという。そのため、当時は妄想と現実の境目が分からず、斎藤容疑者が話していた犯行の手口なども全て妄想の産物だと思っていたとのことだ。逮捕直前まで斎藤容疑者と連絡を取り合っていたA氏は、彼の言動に違和感を覚えて警察に通報したこともあったが、真剣に取り合ってもらえなかったと明かしている。A氏はさらに、犯行前後の斎藤容疑者の言動や、彼の自宅室内にあった「異様な器具」、犯行後にかかってきた「鼻息荒い電話」、そして斎藤容疑者が明かした家族への隠蔽工作などについて、詳細な証言を行った。これらの証言は、斎藤容疑者の人物像と事件の背景に迫るものとなっている。

「週刊文春 電子版」では、斎藤容疑者の自宅室内の写真や、親友A氏の告白の全容が掲載されている。また、「週刊文春」編集部では今回の事件に関する情報を募集しており、文春リークスを通じて情報提供を呼びかけている(文春リークス: https://bunshun.jp/list/leaks)。この事件に関連して、斎藤純容疑者が「通り魔予行演習」と親友に語った「余罪」についても報じられている

この事件は、7年という長い年月を経て逮捕に至った未解決殺人事件であり、容疑者の異様な供述内容と親友の証言によって、その特異な内面性が浮き彫りになっている。捜査は現在も続けられており、事件の全容解明が待たれる。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/47f073987eb3dada825d5d53bf2ba3c9904bc86f