名門歌舞伎俳優である中村児太郎氏（31）に、その存在を隠していた妻への凄絶なドメスティック・バイオレンス（DV）が報じられ、梨園に大きな波紋が広がっています。祖父に人間国宝・七代目中村芝翫氏、父に九代目中村福助氏を持ち、成駒屋の次代を担う若手として知られる中村児太郎氏。歌舞伎の舞台で見せる激しい立ち回り「荒事」とは裏腹に、私生活での凄絶な暴力行為が明らかになり、その実態に注目が集まっています。被害に遭った妻とされる女性の顔面が異常に腫れ上がり、全身に痛々しいアザが見られる写真も公開され、事態の深刻さを示しています。
歌舞伎俳優 中村福助（右）と長男の中村児太郎。妻へのDV疑惑が報じられた。
隠された結婚生活とその背景
暴行の被害者とされるのは、児太郎氏の妻・梢さん（仮名、30代）です。二人の結婚は公には知られていませんでした。梢さんによると、二人の出会いは約10年前、彼女が当時勤務していた六本木のクラブでした。その頃の児太郎氏は「お酒も飲まず、クールで優しい」という印象だったといいます。交際を経て2021年1月に入籍しましたが、梢さんは結婚前に児太郎氏の両親に会わせてもらえず、後に彼が両親に結婚について何も話していなかったことが判明しました。結婚に際して、二人は「結婚のことはしばらく隠そう」という異例の約束を交わしました。これは、発表すれば梢さんが「奥様業」をこなす必要があるが、それが彼女にはできないだろうという理由や、梢さんの過去の夜の仕事が梨園関係者に与える印象を児太郎氏が気にしていたためでした。
エスカレートする飲酒と最初の暴力
人目を避ける結婚生活を送る中で、児太郎氏は次第に梢さんの前でも飲酒するようになったといいます。そして、二人の関係は悪化していきました。2021年11月には、決定的な事件が発生しました。二人で食事をした帰り、タクシーでのささいな口論がエスカレートしたのです。梢さんが日頃の鬱憤を吐き出すと、児太郎氏は彼女の髪の毛をつかむという行為に出ました。梢さんがタクシーを降りると、彼は彼女を地面に倒し、顔を地面に押し付ける暴行を加えたといいます。この激しい騒ぎは目撃者の通報により、警官が駆け付ける事態に発展しました。
自宅での更なる暴行と離婚の意向
駆け付けた警官の付き添いのもと、二人は家路に就きました。児太郎氏は警官に対し、「こいつは酔っ払っているだけだから、大丈夫」と説明したとされています。しかし、家の中に入った後、梢さんが「離婚したい」と告げると、児太郎氏は腕を首にたたきつける更なる暴行を加えたと梢さんは証言しています。この一連の暴力行為は、隠されていた名門歌舞伎俳優の私生活における闇として、大きな衝撃を与えています。
名門歌舞伎俳優である中村児太郎氏に関する凄絶なDV報道は、日本の伝統文化である歌舞伎界、特に由緒ある成駒屋にも大きな波紋を広げています。存在を隠されていた妻への繰り返しとされる暴力という衝撃的な内容は、児太郎氏個人の俳優としての評価だけでなく、彼が属する成駒屋全体の信頼性にも影響を与えかねない事態です。この報道が今後どのような展開を見せ、梨園がどのように対応するのか、社会的な関心が高まっています。
この記事は週刊新潮およびYahoo!ニュースの報道に基づいています。
