「腸活」で自然とやめる!スナック菓子・甘いもの依存からの脱却法

スナック菓子や甘いものが止められない、という悩みを抱えている方は少なくありません。一時的な満足感はあっても、後で自己嫌悪に陥ることも。しかし、この止められない欲求には、腸内環境が深く関わっている可能性があります。モデルで美腸プランナーの喜多よしか氏は、自身の体質改善をきっかけに「腸活」に取り組み、スナック菓子への依存から脱却した経験や、無理なく続けられる「手ぬき腸活」のメソッドを提唱しています。消化器内科医・工藤あき氏監修の書籍『マネするだけで新しい自分に生まれ変わる キレイな人になる腸活美容』から、腸内環境と食欲の関係、そしてスナック菓子依存を克服するヒントをご紹介します。

スナック菓子と「ダメ男」の泥沼関係

スナック菓子への強い執着は、一度離れてみると「どうしてあんなに求めていたんだろう?」と不思議に感じるものです。喜多氏はこの状態を「スナック菓子とダメ男の泥沼法則」と呼んでいます。腸内環境が乱れている時、私たちはまるでダメだと分かっていても離れられない「ダメ男」に依存する女性のように、スナック菓子に依存してしまうことがあるのです。食べる瞬間の幸せを優先し、後で後悔する。この繰り返しは、自分の意志の弱さではなく、脳と腸の密接な関係(脳腸相関)が影響している可能性が高いとされています。

「腸活」でスナック菓子や甘いものへの欲求をコントロールするイメージ「腸活」でスナック菓子や甘いものへの欲求をコントロールするイメージ

脳腸相関が引き起こす止まらない食欲

私たちの腸には、多種多様な腸内細菌が生息しており、そのバランスは心身の健康に大きな影響を与えています。腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、脳と密接に連携しています(脳腸相関)。腸内環境が乱れ、特定の種類の細菌が増殖すると、それが脳に信号を送り、スナック菓子や甘いものなど、それらの細菌が好むものを「もっと食べたい」という強い欲求を引き起こすことがあるのです。この食欲は、単なる気の持ちようではなく、腸内細菌の活動によってもたらされる場合があるため、自分の意志だけではコントロールが難しいと感じることがあります。

「腸活」で変わる!自然と欲求がなくなるメカニズム

しかし、希望はあります。腸内環境を整える「腸活」に取り組むことで、スナック菓子に対する強い執着から自然と抜け出せるようになることが期待できます。腸内環境が改善されると、脳に送られる信号も変化し、健康的な食品を求めるようになったり、以前ほどスナック菓子への欲求を感じなくなったりします。これは、バランスの取れた腸内細菌が、体に必要な栄養を求めるように脳に働きかけるためと考えられます。ダメ男との関係を断ち切るように、腸活によってスナック菓子への依存から解放され、「なぜあんなに執着していたんだろう?」と冷静に振り返ることができる日が来るでしょう。

卒業後の付き合い方:たまにはOK、でも舌が敏感に

腸活によって腸内環境が整ったからといって、一生スナック菓子を食べてはいけないわけではありません。重要なのは、自分が何を食べているのかを理解し、意識的に選択できるようになることです。腸内環境が健康になると、味覚も敏感になる傾向があります。化学調味料、香料、酸化した油など、スナック菓子に含まれる添加物や質の良くない油に対して、以前よりも強く不快感を感じるようになることがあります。「あれ? こんな味だったっけ?」と感じるようになったら、それはまさに「ダメ男」的なスナック菓子から卒業できた証拠と言えるでしょう。たまに少量を楽しむ程度であれば、健康な腸はリカバリーする力を持っています。

【出典】
書籍『マネするだけで新しい自分に生まれ変わる キレイな人になる腸活美容』
著者:喜多よしか
監修:工藤あき