都議選で無所属・佐藤沙織里氏35歳がまさかの初当選 都民ファ、自民候補破った「メガネ」効果


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 千代田区は定数1で、当選者は1人だけ。告示日直前まで都民ファーストの現職と自民党候補の争いになると思われていたが、告示日になって佐藤氏が立候補を届け出た。

「本当は参院選の全国比例で出ようと思っていたんです。けど、告示前夜、都議選の立候補書類を見ていたら、これまで千代田区ばかりで選挙に出ていたので、ここでやりたいと決断しました」

 選挙カーもなかったが、佐藤氏と同じ「減税」を主張してきた河村たかし衆院議員から、

「自転車街宣をやればいい」

 とアドバイスを受けたという。

「けど、自転車もなくて、ひたすら歩いて、マイクとチラシ、SNSだけが武器の選挙でした。あまりに大変そうに見えたのか、通りすがりの方が手伝ってくださったこともあった。それでも、やる気があれば勝てることが証明できたと思います」

 ジャイアントキリングを成し遂げた佐藤氏は、そう話した。

■かつては自民の牙城、現職はタレントが応援する選挙区

 千代田区は、かつて「都議会のドン」と称された内田茂元自民党都連幹事長が7期を務め、自民党の牙城だった。内田氏が引退した2017年の都議選では、都民ファーストの樋口高顕氏が勝利し、自民党の牙城を崩した。

 前回21年の都議選では、樋口氏が直前の選挙で千代田区長に転じたため、樋口氏に代わって都民ファースト現職の平慶翔氏(37)が板橋区から「国替え」し、自民党新人で内田茂氏の娘婿の内田直之氏を破って当選した。平氏の姉はタレントの平愛梨、妹もタレントの平祐奈、姉の配偶者はサッカー日本代表の長友佑都で、選挙では姉妹や長友も応援に駆けつけた。

 今回の都議選は当初、平氏と、自民党の新人で与謝野馨元衆院議員(故人)の秘書だった林則行氏(51)の争いだと目されていた。だが、佐藤氏が立候補し、情勢が変わった。



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