天皇ご一家、万博でスウェーデン・オランダ両国王と交流:歴史と絆

大阪・関西万博の機会に、天皇ご一家は海外からの賓客、特にスウェーデンのグスタフ国王とオランダのウィレムアレクサンダー国王ご一家とご交流されました。5月15日には三代にわたり交流のあるスウェーデン国王と、22日には親交の深いオランダ国王ご一家と、それぞれ心温まるひとときを過ごされています。万博を通じたこれらのご交流は、皇室の国際親善における役割を象徴しています。

スウェーデン国王との深い絆:三代にわたる皇室との交流史

天皇陛下は、5月15日、スウェーデンのグスタフ国王を御所に招き、皇后さまと夕食をともにされました。食後には愛子さまも加わり和やかなひとときを過ごされたといいます。翌日、スウェーデン大使館などが主催する水問題に関するセミナーに、国王とともに出席された陛下。会場では並んで座り、講演に耳を傾けられました。
大阪・関西万博に際し、皇居でスウェーデンのグスタフ国王と握手を交わされる天皇陛下大阪・関西万博に際し、皇居でスウェーデンのグスタフ国王と握手を交わされる天皇陛下

親日家のグスタフ国王は、昭和55年(1980年)に国賓として初来日して以来、昭和天皇、上皇陛下と三代にわたり交流を続けています。即位の礼への参列などを通じ親交を深め、令和の祝宴では皇后さまも国王と笑顔で歓談されています。陛下は今回、この長い歴史を持つ国王との旧交を温められました。

昭和55年(1980年)、国賓として初めて来日した際、昭和天皇陛下とご懇談される若きグスタフ国王昭和55年(1980年)、国賓として初めて来日した際、昭和天皇陛下とご懇談される若きグスタフ国王

オランダ国王ご一家との心温まる再会:愛子さまとの特別な思い出

5月22日、天皇陛下は親交の深いオランダのウィレムアレクサンダー国王ご一家と皇居で夕食を共にされました。万博に合わせたこのご交流は、両王室間の強い絆を示すものです。

天皇ご一家は平成18年(2006年)、当時のベアトリクス女王の招きでオランダで静養され、当時4歳だった愛子さまの初めての外国訪問となりました。国王には愛子さまと同世代の娘さんがおり、陛下は「大変よくしていただいた」と当時の思い出を語られました。今回の懇談には愛子さまも途中から同席し、ご一家で和やかな時間を過ごされました。

大阪・関西万博を契機とした天皇ご一家とスウェーデン、オランダ両国王ご一家との温かいご交流は、皇室が担う国際親善という重要な役割を改めて示すものとなりました。長年にわたる歴史と絆が、今後の友好関係においても継承されていくことが期待されます。

引用元:FNNプライムオンライン