まもなく夏休みシーズンが到来します。記録的な円安と物価高が続く中、賢くお得に海外旅行を楽しみたいと考える方は多いでしょう。2025年の夏休みは、7月19日から始まる3連休、8月9日からの3連休、そして一般的なお盆期間（8月13日〜16日、今年は17日が日曜日）が中心となる見込みです。有給休暇などを活用して、8月9日から17日までの最大9連休を計画する方もいるかもしれません。本記事では、限られた予算の中でも最大限に楽しめる、コストパフォーマンスに優れた海外旅行先を見つけるための視点と、おすすめのエリア選定基準をご紹介します。
2024年夏の旅行動向と定番人気からの脱却
ここで、参考として2024年夏休み期間（7月15日〜8月31日）の旅行動向（JTB調べ）を振り返ります。総旅行者数は対前年比で微減したものの、海外旅行については、旅行者数が175万人（同101.2％）、平均費用が23万9000円（同103.5％）となり、人数・費用ともに上昇傾向が見られました。人気の渡航先は、ヨーロッパ、韓国、東南アジア、台湾、ハワイがトップ5を占めています（HISの2024年夏休み海外旅行予約者数ランキングも参考に）。
円安でも夏休みを楽しめる海外旅行先を探す。旅情を誘う都市の風景イメージ
しかし、お盆のようなピーク時期にこれらの定番人気デスティネーションを選んだ場合、多くの日本人観光客で混雑し、期待する異国情緒を十分に味わえない可能性も否定できません。そのため、本稿ではあえてこれらの超人気エリアを外し、より非日常体験を味わえる旅行先にも目を向けます。
ベストシーズンと物価を考慮した賢い選定基準
海外旅行の満足度を大きく左右するのが現地の気候です。特に長期休暇を利用する夏休み期間においては、渡航先のベストシーズンを選ぶことが重要になります。そこで、7月から8月にかけて気候が安定し、旅行に適しているかを重視した選定基準を採用します。加えて、到着してからの現地での出費を抑えるため、物価が比較的安く、滞在中に費用の心配をあまりせずに楽しめる点も重要な要素として考慮します。航空券やホテル代だけでなく、現地での食事代、交通費、アクティビティ費用なども含めた総合的なコストパフォーマンスを見極めることが、円安下の海外旅行を成功させる鍵となります。
まとめ：円安時代の海外旅行は戦略的な選択が重要
2025年の夏休みにおける海外旅行は、円安と物価高という経済状況を踏まえ、目的地選びに一層の戦略が求められます。定番の人気観光地を避け、7〜8月がベストシーズンで現地の物価が手頃なエリアに目を向けることで、コストを抑えつつも質の高い、記憶に残る旅を実現することが可能です。事前の情報収集と、航空券やホテルの予約における工夫（時期をずらす、乗り継ぎ便を利用するなど）も組み合わせることで、限られた予算内でも十分に「非日常」を楽しむ海外旅行は実現できるでしょう。今後の旅行計画の参考にしていただければ幸いです。
