【もう何もやりたくない…】「がんばることに疲れた人」が今すぐ取り入れるべき「習慣」とは?


● 感情を押し殺し続けると、ある日突然、動けなくなる

 ――「がんばり続けていたら、ある日突然、何もできなくなった」という声をよく聞きます。

 川野泰周(以下、川野):「がんばり続けている状態」というのは、脳の仕組みで言うと、感情の中枢とされる「扁桃体」と、理性の中枢である「内側前頭前野」が関係しています。

 つらい、苦しいと感じていても、それを感じないようにして理性で押し殺していると、内側前頭前野が過剰に働き続けてしまいます。

 そうすると、エネルギーを使い続けてしまい、脳が疲れ切ってしまうんですね。

 ――いわゆる「燃え尽き症候群」でしょうか?

 川野:そうですね。がんばり続けた結果、突然やる気を失い、倦怠感で動けなくなったり、感情が抑えられなくなったり、パニックなどの発作を起こすことがあります。

 これは「燃え尽き症候群」と呼ばれ、抑え込まれていたストレスが限界を越えて、一気に表に出てきたような状態ですね。

 ――「もう限界」と感じたときには、すでに心身がボロボロだったりしますよね。

 川野:はい。本当はつらいのに、それをなかったものとして、無理をする。その繰り返しで、自分の本当の状態に気づけなくなってしまうんですね。

 『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』という本がありますが、まさに、燃え尽き症候群になりやすい人の姿そのものだと思います。



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