香港紙・明報は27日、2022年3月に中国南部の広西チワン族自治区梧州で中国東方航空機が墜落し、132人が死亡した事故の調査状況について、中国民用航空局が非開示を決めたと報じた。調査状況の公開を求める申請者への5月19日の回答書で、開示を拒む理由について、「公開は国家の安全や社会の安定を危険にさらす可能性がある」と説明したという。
事故では、雲南省昆明発広東省広州行きのボーイング737―800型機が墜落した。米メディアは、飛行記録を収めた「ブラックボックス」の解析を行った米国家運輸安全委員会の見方として「操縦室内の何者かが意図的に急降下させた可能性がある」と伝えていた。同局は23年3月、事故原因について「非常に複雑」と説明するにとどまっていた。(広州支局 遠藤信葉)