指示役に無期懲役求刑 栃木市の高齢男性強盗致死事件  


 栃木県栃木市の住宅に昨年5月と7月、2度にわたり押し入って高齢男性を死亡させ、現金を奪ったなどとして強盗致死罪などに問われている元指定暴力団住吉会系組員、渡辺武久被告(37)の裁判員裁判論告求刑公判が2日、宇都宮地裁(柴田誠裁判長)で開かれ、検察側は「渡辺被告が指示して強盗を主導した」として無期懲役を求刑。弁護側は最終弁論で、「現場の情報を伝えただけで強盗致死罪は成立しない」などと反論し結審した。判決公判は6日。

 検察側は論告で、渡辺被告が実行犯に強盗の方法を指示した形跡があり、犯行に用いられた催涙スプレーを購入していたことなどから、「強盗を主導したのは明らかだ」と強調。弁護側は「渡辺被告は現場の情報を実行犯に伝えたのみで、指示や催涙スプレーは別に実行犯に依頼していた借金取り立てのためのもの」と主張した。



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