【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は26日、米国によるイランの核施設への攻撃が「実際に効果的だった」と述べたが、「最悪のシナリオ」はイランが核拡散防止条約(NPT)から脱退することだと語った。
「最悪なのは、この結果としてイランが核拡散防止条約から脱退し、最終的には逸脱と集団的な弱体化が起こることだ」と、マクロン氏はブリュッセルでのEUサミット後に記者団に語った。
マクロン氏は、核兵器の拡散を制限することを目的とした条約を維持するため、今後数日以内に国連(UN)安全保障理事会の5つのメンバーと話し合う予定だと述べた。
また「われわれの希望は、共通認識の形成だ」とし、イランによる核兵器の再開がないことを目指していると付け加えた。
イランは1970年に核拡散防止条約を批准し、国際原子力機関(IAEA)に核物質を申告することを約束した。
しかし直近では、同条約からの脱退を視野に入れた動きを見せており、IAEAがイスラエルによる「侵略戦争」に加担していると非難している。【翻訳編集】 AFPBB News