【ハリス駐韓米国大使】 「文大統領は従北左派に囲まれているというが…」 発言で波紋 [12/02]
与野党の関係者らによると、ハリス大使は9月、大韓民国未来革新フォーラム所属の与野党議員10余人に会い、このような発言をした。韓米間のエネルギー分野協力問題を議論するために用意された席だった。
議員らはこの席で元軍人のハリス大使に対し「北の核武力は完成したと思うか」「韓国の安保が不安定になってるのでは」などと質問した。安商守(アン・サンス)自由韓国党議員はこの席で「来年4月の総選挙前に米朝首脳会談をするのは適切でない」という趣旨の話もしたという。
ハリス大使の「従北左派」発言は、文大統領に対して批判的に言及する野党議員との対話中に出てきた。すると与党議員が「その話は適切でないようだ」と言って話題を変えたと、出席者は明らかにした。
ハリス大使のこうした発言が伝えられ、波紋が広がっている。駐韓米国大使が文大統領の側近の理念問題に言及したのは不適切という指摘だ。
在韓米国大使館側は「非公開の外交面談内容には言及しない」と明らかにした。大韓民国未来革新フォーラム会長の金学容(キム・ハクヨン)韓国党議員は前日、ハリス大使に電話をかけ、非公開の対話内容が知られたことに謝罪したという。
ハリス大使は先日も批判世論を招いた。最近、国会情報委員長の李恵薫(イ・へフン)正しい未来党議員を官邸に招請した席で、防衛費分担金を50億ドルに増額すべきだという発言を20回ほど繰り返した。共に民主党は「傲慢だ」という批判論評を出したりもした。
また、韓国政府が韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了方針を発表すると、在郷軍人会での講演や政府外郭団体のフォーラムなどの日程を取り消して米ハンバーガーフランチャイズの開店式に出席し、「外交欠礼」という批判を受けたりもした。
母が日本人のハリス大使は日本で生まれ、在日米軍だった父について米国に渡って米海軍士官学校に通った。4つ星将軍の米太平洋軍司令官(現インド太平洋司令官)を務めた後、昨年7月に韓国大使として赴任した。
中央日報/中央日報日本語版 2019.12.02 08:13
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