蓮舫氏が参院選出馬表明 立憲・野田代表は「ニュー蓮舫」に期待

立憲民主党の蓮舫氏(57)が、7月3日公示、20日投開票の参院選全国比例代表で出馬することを正式に表明し、27日に東京・自由が丘駅前で街頭演説を行いました。集まった100人ほどの支援者に対し、「わたしの思いをお話しするのは1年ぶりです。お久しぶりです。蓮舫です」と第一声をあげ、大きな拍手で迎えられました。この日の演説は、立憲民主党の野田佳彦代表(68)が定例会見で「やはり“ニュー蓮舫”。生まれ変わった姿で党勢拡大のために力を尽くして欲しいと願っています」と語った後に実施されました。

演説中の立憲民主党・蓮舫氏(参院選出馬表明、東京・自由が丘駅前)演説中の立憲民主党・蓮舫氏(参院選出馬表明、東京・自由が丘駅前)

「ニュー蓮舫」への反応と都知事選後の心境変化

「ニュー蓮舫」という呼び名について、蓮舫氏は街頭演説の中で「どうやったら新しくなるのか分かりません」と苦笑いを浮かべました。

蓮舫氏は昨年7月の東京都知事選で落選した後、自身のSNSで「国政選挙はもう考えていない」「120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれた。これで国政に戻ったら渡り鳥みたいだ」と、国政からは身を引く意向を示唆していました。しかし、この日の演説では、都知事選落選からの1年で「寄り添う気持ち」を学んだと語り、「もっと強く優しくなれるとあらためて思っています」と前向きな姿勢を示しました。

「渡り鳥」発言への言及と国政復帰への決意

過去の「渡り鳥」発言との整合性について問われた蓮舫氏は、「渡り鳥になってもいいから、もう1回国会で蓮舫を使っていただきたいと、あらためて思っています」と述べ、国政復帰への強い意欲を表明しました。

演説後の報道陣との囲み取材では、都知事選後の「渡り鳥」コメントなどと今回の参院選出馬が矛盾するのではないかという指摘に対し、「謙虚に受け止めるしかないと思います。発信に思いが欠けていたなぁというのはすごく思っています」と反省の弁を述べました。

また、都知事選直後に白いジャケットを「たくさんリサイクルに出しちゃった」とSNSに投稿していたことにも言及。この日も白っぽい上着(カーディガン)を着用していましたが、ジャケットについて尋ねられると、「もったいない精神を持ってて、断捨離するのに勇気がなくて、半分残してたんです」と照れ笑いを見せました。選挙戦が本格化すれば、以前からの定番スタイルである白ジャケット姿で登場する可能性も示唆しました。

都知事選の経験を経て、新たな気持ちで臨む参院選に向け、「ニュー蓮舫」としてどのような選挙戦を展開するのか、注目が集まります。

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