重大なコンプライアンス違反が発覚し無期限活動中止となったTOKIOのメンバー・国分太一氏(50)。その活動中止が報じられたのは6月20日でしたが、わずか5日後の25日にはTOKIO自体の解散が電撃的に発表されました。この突然の知らせにテレビ各局は対応に追われています。特に、関係者の間でその行方が注目されている長寿番組があります。
解散に至る背景
TOKIOは2018年にベースの山口達也氏(53)が、2021年にはボーカル&ギターの長瀬智也氏(46)が相次いで脱退しました。国分氏の活動中止により、残ったメンバーはリーダーの城島茂氏(54)と松岡昌宏氏(48)の2人だけとなっていました。解散に伴い、彼らが所属し、城島氏が社長、国分氏と松岡氏が副社長を務めていた「株式会社TOKIO」も、残務を整理した上で廃業することが報じられています。直接的な引き金となったのは、国分氏の不祥事でした。
無期限活動中止となったTOKIO国分太一氏
TOKIOの軌跡と功績
TOKIOは旧ジャニーズ事務所において、バンド編成という珍しいスタイルで1994年にシングル『LOVE YOU ONLY』でCDデビューしました。そのわずか2か月後には東京・日本武道館でのライブを実現させ、同年にはNHK紅白歌合戦に初出場を果たすなど、華々しいキャリアをスタートさせました。
2001年の『メッセージ/ひとりぼっちのハブラシ』、2003年の『AMBITIOUS JAPAN!』、2006年の『宙船(そらふね)/do! do! do!』を含む7作品がオリコン週間シングルランキングで1位を獲得。紅白歌合戦には2017年まで24回連続出場するなど、国民的な人気を博してきました。しかし、山口氏と長瀬氏の脱退以降、バンドとしての音楽活動は事実上、長らく休止状態になっていました。
看板番組「ザ!鉄腕!DASH!!」への影響
今回の解散発表を受けて、テレビ業界、特に日本テレビで注目されているのが、彼らの看板バラエティー番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜午後7時)の今後です。今年11月には放送開始から30年の節目を迎えるこの長寿番組は、かつてない重大な岐路に立たされています。
TOKIO解散の引き金となった国分太一氏の問題行動に関する画像
この番組は、TOKIOのメンバーが“人間の限界”に挑む体を張ったガテン系バラエティーとして、1995年11月に深夜枠で始まりました。熱狂的な支持を集め、1998年にはゴールデンタイムに進出。ゴールデン昇格の記念として、タイの首都バンコクで大規模な海外ロケを敢行し、マスコミ関係者や取材記者ら100人以上を現地に呼び寄せたことは伝説となっています。これは当時の日本テレビとしては異例の、空前規模の予算をつぎ込んだ海外ロケでした。メンバーを乗せた車両が空港から警察車両に先導され、高速道路が貸し切りになるなど、まるで国賓級の待遇を受けたと言われています。当時の日テレには、フジテレビの「SMAP×SMAP」に対抗できる大型のジャニーズ系番組にしたいという意図があったと報じられています。TOKIOの存在は、「ザ!鉄腕!DASH!!」にとってまさに柱であり、その活動停止と解散は番組存続に大きな影を落としています。
まとめ
TOKIOの電撃解散は、メンバーである国分太一氏の無期限活動中止という予期せぬ事態からわずか5日後の出来事でした。山口氏、長瀬氏の脱退を経て3人体制で活動していたTOKIOは、国分氏のコンプライアンス違反により、グループとしての歴史に幕を下ろすことを選択しました。この解散は、設立された株式会社TOKIOの廃業にも繋がります。特に、彼らが長年出演し、その存在が不可欠だった日本テレビ系の看板番組「ザ!鉄腕!DASH!!」は、今後の対応を迫られることとなり、番組の節目を前に重大な局面を迎えています。国民的な人気を誇ったTOKIOの突然の終焉は、多くのファンや関係者に衝撃を与えています。
参考資料:
https://news.yahoo.co.jp/articles/8130fc655d0aeb170796cab465a4bc3e0bde5915