根強い人気を誇る韓国時代劇ドラマ。中でも50代の読者から特に熱い支持を集める作品を探るべく実施されたアンケートに基づき、心に残る“偏愛”時代劇ドラマの一部をご紹介します。個性豊かなキャラクターと先の読めない展開が魅力のこれらの作品は、多くの視聴者を惹きつけてやみません。
ドラマ「哲仁王后~俺がクイーン⁉~」の魅力
現代を生きる敏腕シェフ、チャン・ボンファン(チェ・ジニョク)の魂が、朝鮮時代の王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)の体に入り込んでしまう奇想天外なストーリーから始まるフュージョン時代劇ラブコメディです。男性の魂を持つ王妃が宮廷で巻き起こす騒動と、哲宗(キム・ジョンヒョン)との間に芽生えるロマンスが描かれます。
哲仁王后~俺がクイーン⁉~に主演するシン・ヘソン演じる王妃キム・ソヨンが驚いた表情を見せるシーン
読者からは、このユニークな設定に対する驚きと、そこから生まれる温かい展開への感動が寄せられています。
「現代の男性シェフがタイムスリップして王妃になる想像出来ない作品でしたが、王に惹かれていく過程がとても温かく、現代に戻っても心配している姿に和む作品です」(51歳・パート)
ドラマ「哲仁王后」でシン・ヘソン演じる王妃とキム・ジョンヒョン演じる哲宗が向き合う場面
また、ストーリーの巧みさや俳優陣の演技力、細部まで作り込まれた世界観も高く評価されています。
「泣いたり笑ったりハラハラしたり、飽きさせないストーリー、コミカルもシリアスも演じ分ける役者さんの演技力、衣装や小道具のリアル感、何もかもがよくできているなあといつも感心させられ、後味がすっきりなところが魅力です」(54歳・会社員)
この作品はU-NEXTにて配信中です。© STUDIO DRAGON CORPORATION
ドラマ「夜に咲く花」が人気の理由
昼間は良家の礼儀正しい未亡人でありながら、夜になると覆面姿で困った人々を助ける義賊となるチョ・ヨファ(イ・ハニ)の二重生活を描く痛快なロマンティック・コメディです。彼女の秘密の行動を目撃した従事官パク・スホ(イ・ジョンウォン)との出会いが、物語を大きく動かしていきます。
夜に咲く花に主演するイ・ハニ演じるチョ・ヨファが凛々しい表情を見せる
主演イ・ハニのコメディ演技と若手俳優イ・ジョンウォンの新鮮な組み合わせが、読者の心をつかんでいます。
「主演のイ・ハニのコメディエンヌとしての高い演技力と売り出し中の若手イ・ジョンウォンの組み合わせがとても新鮮だった。未亡人と若い武官のほっこりする感じのゆるいメロ(恋愛)も良かったし、何よりもイ・ハニが役にぴったりだった。」(56歳・役員)
ドラマ「夜に咲く花」で覆面姿のチョ・ヨファとイ・ジョンウォン演じる従事官パク・スホが遭遇するシーン
また、予測不能な脚本展開と、時代劇ならではの奥深いテーマが魅力として挙げられています。
「また時代劇は悪の力が強ければ強いほど、見る側をストーリーに引き込む力も大きくなるが、まさか! という脚本展開も秀逸で総合力が高い作品だったと思う。韓国時代劇は、どの時代も激動の歴史があり、ドラマのモチーフとしても非常に興味深い題材に溢れていると思います。両班と奴婢の身分格差、朝廷における権力争い、他国の侵略による略奪や政情不安など、ドラマチックな展開が観る者をぐいっと物語に引き込むのが大きな特徴だと思いました」(56歳・役員)
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まとめ
今回ご紹介した「哲仁王后~俺がクイーン⁉~」と「夜に咲く花」は、いずれも従来の時代劇の枠を超えた斬新な設定や、俳優陣の高い演技力、そして視聴者を引き込むドラマチックな展開が特徴です。50代の読者からの熱いコメントは、これらの作品が持つエンターテイメント性と、時代劇ならではの歴史や社会背景への深い洞察が、多くの人々にとって共感を呼び、夢中にさせる力を持っていることを示しています。韓国時代劇は、単なる歴史ドラマにとどまらず、現代に通じるテーマや人間ドラマを描き出し、幅広い層の心に響くコンテンツと言えるでしょう。
参考資料
eclat.hpplus.jp