7月20日投開票と決まった参議院選挙。国民民主党は「手取りを増やす夏」と銘打ち、消費税率の一律5%への時限的引き下げや、所得税の非課税枠の引き上げを掲げる。玉木雄一郎代表に、ジャーナリストの池上彰氏と増田ユリヤ氏が直撃した。(ジャーナリスト 池上 彰、増田ユリヤ 構成/梶原麻衣子)
● 国民民主党の支持率急落を どう受け止めているか
増田 春先まで破竹の勢いだった国民民主党の支持率が急落していますね。これについてどうお考えですか。
玉木 5月の半ばに参議院選挙の全国比例の公認候補予定者を発表してから、支持率が下降気味になっていることは確かです。
特に、候補に内定していた山尾志桜里さんの件については公表当初からご批判を受けていて、また公認内定から公認に切り替えないという判断をしたときも、ご批判も混乱もご心配もいただいて、そういったことが支持率に響いていると考えています。
池上 ワクチンに懐疑的な須藤元気さんや、他党への批判の範疇を超えた物言いが目につく足立康史さんの擁立も決めていますね。
● 玉木さんが推薦する候補者を 他の党員は反対できないのではないか
玉木 須藤さんに関しては、過去のワクチンに関する発言についての間違いを認めており、私と、医師免許を持つ福田徹衆院議員が皆さんの疑問を須藤さんにぶつける鼎談(ていだん)動画を公開します(※6月30日公開)。
また足立さんからは私自身もかなり激しい批判を受けてきましたが、彼も考えを改め、「対決より解決」という党の姿勢を受け入れています。能力的には優秀な方ですし、国民民主党の政策に対してもとても理解があります。
池上 国民民主党は実質「玉木商店」であって、公認を決める過程で玉木さんの推薦は他の人が反対できないということはないですか。
玉木 よく言われるんですけど、私が言っていることはだいたい通らないですよね。