「2025年7月5日に大災難が起こる」という予言が、漫画家たつき諒氏の著書「私が見た未来」を介してSNSなどで急速に拡散、社会現象化しています。特に、過去の予言が東日本大震災を「的中」させたとする説が注目を集め、多くの関心が高まっています。
「私が見た未来」と2011年「的中」の背景
たつき諒氏の「2025年7月5日大災難予言」が広く知られるようになったのは、1999年刊行の単行本「私が見た未来」(朝日ソノラマ刊)が発端です。この本には2011年3月に起こる大災害を思わせる描写があり、東日本大震災を「予知していた」と大きな話題になりました。そして、2021年に「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社刊)として再出版された際、帯に記された「本当の大災難は2025年7月にやってくる」という文言が、新たな予言として注目を集めるきっかけとなりました。
2025年「大災難」の内容と社会的な波紋
「完全版」では、たつき氏が記録する「夢日記」に基づく予知夢、特に「2025年7月に日本を襲う大津波」の夢について具体的に描かれています。この記述が多くの関心を引き、Xデーとされる期日が近づくにつれ注目度は増大。今年5月には同書の売上が100万部を突破し、ミリオンセラーに。さらに、中国語版も登場し、香港など中華圏でも大きな話題となり、日本への旅行キャンセルが報じられるなど、国境を超えた社会現象となっています。
公式見解と漫画家・たつき諒氏の横顔
一連の騒動に対し、気象庁の野村竜一長官は6月13日、「特定の時期、場所、規模を特定した地震予知は現在の科学では不可能であり、予言はデマと考えられる」と異例の公式見解を示しました。社会現象の中心人物である漫画家たつき諒氏とはどのような人物なのでしょうか。1954年生まれの女性漫画家で、1975年に「郷ひろみ物語」でデビュー。当初は「月刊プリンセス」などで少女漫画を描いていましたが、90年代以降はホラー系へと作風を転換。1999年版「私が見た未来」は一時、古書市場で50万円の値がついたこともある「幻の本」として知られていました。一時期活動を休止していましたが、2022年に復帰、今年6月には最新作「天使の遺言」も発表しています。
たつき諒氏と話題の著書「私が見た未来 完全版」 – 2025年大災難予言の背景
たつき諒氏の著書から広まった「2025年7月5日大災難予言」は、過去の的中説や具体的な夢の内容、SNSでの拡散を経て、国内外で社会現象化。公式機関は科学的根拠を否定していますが、その波紋は人々の関心を集め続けています。