【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は3日、減税などの看板政策を盛り込んだ歳出法案「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」を議会下院が賛成218、反対214の僅差で可決したことで、大きな政治的勝利を収めた。法案は、トランプ氏の急進的な2期目の政策を確固たるものにし、不法移民対策のための資金を増強するもので、既に上院でも可決されている。
【写真】トランプ氏、犯罪外国人収容施設「アリゲーター・アルカトラズ」視察 警備員はワニ
共和党内から少数が反対に回ったが、マイク・ジョンソン下院議長が夜通しで交渉を続け、可決にこぎつけた。
見るからにうれしそうなトランプ氏は、法案の議会通過は米国経済を「ロケット船のように」加速させるだろうと述べた。これは、法案が債務膨張と医療・福祉支援の縮小につながるという与党・共和党内で根深い懸念を覆い隠すものだった。
トランプ氏はアイオワ州で開かれる米建国250周年記念式典に向かう途中、記者団の前で、法案を「同種の法案の中で史上最大規模だ」と評した。
ホワイトハウスはソーシャルメディアで「勝利」を宣言し、トランプ氏が7月4日の独立記念日に法案に署名して成立させると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News