YouTubeのリアリティー番組「令和の虎」に出演していた実業家の青笹寛史(あおささ・ひろふみ)さんが、2025年6月25日に急性心不全のため死去したことが明らかになった。享年29歳。この訃報は7月3日、青笹さんの公式X(旧ツイッター)を通じて、兄である実業家の青笹雅史氏より報告された。突然の若すぎる死に、関係者やファンから悲しみの声が広がっている。
家族による死去の報告と葬儀
青笹寛史さんの死去は、兄の青笹雅史氏の名前で公式Xに投稿された文書で伝えられた。「弊社元代表取締役社長青笹寛史は、急性心不全により2025年6月25日に永眠いたしました。享年29歳でした」と、死因、日付、享年が明記されている。また、「葬儀は家族葬にて滞りなく実施いたしました」と、すでに近親者のみで葬儀が執り行われたことも報告された。
実業家・「令和の虎」出演者、青笹寛史さんの写真
生前の体調と言動について
青笹さんは生前、自身の体調について言及することがあった。亡くなる直前の6月28日に公開された「令和の虎」の動画内でも、「僕、肩こりひどくて、指圧ボールみたいなやつをやっている」と体調に触れる一幕が見られたという。
また、公式Xでは自身の人生観や変化について投稿していた。6月13日には「29歳になりましたが、最近 ・体力の衰え →夜飲み歩けない ・視野が悪い意味で広がりイキれない →尖がなくなりつまらない ・事業の安定成長 →マーケットフィットしてやれる事の時間軸が長い と変化を感じてます。一度カレンダースカスカにしてみようかな」と、体力の変化や心境の変化を綴っていた。
同日にはさらに、「『明日目が覚めなくても後悔しない』そんな1日を生きていれば 未来への不安もいらないし 変な期待で空回りすることもない 今日をちゃんと生きる それだけで十分、人生は報われる」という、現在の心境を反映したような哲学的な言葉を投稿していた。
実業家としての経歴
青笹寛史さんは、島根大学医学部に在学中から動画編集のフリーランスとして活動を開始した。医師免許の取得を目指しながらも、2020年にアズール株式会社を設立。2022年に島根大学を卒業し医師免許を取得した後も、医療の道には進まず実業家としての活動を続けた。特に、動画編集者の育成を行うスクール「動画編集CAMP」を全国に展開するなど、精力的に事業を拡大。YouTuberのヒカル氏とも交流があるなど、幅広い分野で活躍していた。
「令和の虎」での活躍
2022年からは、YouTubeのリアリティー番組「令和の虎」に「虎」と呼ばれる出資者として出演した。この番組は、事業資金などを希望する志願者が「虎」と呼ばれる実業家たちの前でプレゼンテーションを行い、厳しい審査を経て出資を獲得するという内容。青笹さんは番組内で的確な質問やアドバイスを送り、視聴者からは「あお社長」の愛称で親しまれ、多くの志願者や視聴者に影響を与えた。
まとめ
若くして多方面で活躍し、多くの人々に知られていた実業家・青笹寛史さんの突然の訃報は、大きな衝撃を与えている。急性心不全という予期せぬ形で29歳の生涯を閉じた彼の功績と、生前語っていた言葉は、多くの人々の記憶に残るだろう。謹んでお悔やみ申し上げます。
Source: Yahoo!ニュース (日刊スポーツ)