つるの剛士さん(50)が語る、子育て・仕事と「学び直し」大学卒業の両立術

歌手でタレントのつるの剛士さん(50歳)は、5人のお子さんを育てながら、2022年に短大を、そして今年49歳で大学を卒業しました。多忙な子育てや仕事と並行してどのように学業を修めたのか、また40代半ばで始めた「大人の学び直し」がご自身の子育てにどのような影響を与えたのか、その道のりについて明かしました。

学び直しの始まり:自宅での勉強法

一番下のお子さんがまだ3歳だった短大入学当初、つるのさんは主に自宅のリビングで勉強を進めていました。当初は庭に手作りの勉強机を設置するなど意気込んでいたものの、準備の手間から次第にリビング学習が定着したといいます。家族の気配を感じながらの勉強スタイルでした。

仕事と学業のハードな両立

大学での試験勉強は、短大時代(コロナ禍で仕事調整が比較的容易だった時期)と比べてかなり大変だったと振り返ります。テストが近づくと、教科書を常に持ち歩き、新幹線での移動中やロケ先のホテルなど、わずかな隙間時間を見つけては集中して勉強にあてていました。ノートには、授業内容をただ書き写すのではなく、勉強したキーワードから連想されることや、それについて自分が感じたことを書き留める独自のスタイルを取り入れました。この方法が、内容を深く理解し、記憶に定着させるのに効果的だったと語っています。

つるの剛士さんが大学での「学び直し」に励む様子つるの剛士さんが大学での「学び直し」に励む様子

単位取得の挑戦:統計学の苦労と追加単位

大学の「こども心理学部」は文系のイメージが強いかもしれませんが、目に見えない「心」を科学的に扱うため、データに基づいた研究が不可欠であり、理数系の要素も含まれていました。特に統計学には苦労したそうですが、粘り強く取り組み、すべての単位を無事に取得して卒業を勝ち取りました。さらに、定められた卒業所定単位だけでは満足せず、自らの意欲で追加の4単位を取得するなど、学びに対する強い貪欲さを見せました。

モチベーションの源泉:「筋トレ」にも似た習慣

「自分のお金で通っているからこそ、やる気が違う。骨の髄まで学んでやろうと思った」と、学び続けるモチベーションの源泉を語るつるのさん。通っていた大学では2週間に一度、2科目のテストがあったことも、良い意味で勉強のリズムを作るのに役立ったといいます。この定期的な学びのリズムは、彼が3年前に夢中になったという筋力トレーニングにも似ていると分析します。一度習慣化されると、やらずにはいられなくなる、それが学びを継続させる大きな力になったようです。子育てや仕事に追われる中でも、明確な目標と習慣を作ることで、「学び直し」を実現できることを自身の経験を通じて示しました。

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/articles/cc55c19df52d45ba89a4aa7dea44df21effe12c8