ドナルド・トランプ米大統領が、かつて「脱獄不可能」と恐れられた連邦刑務所アルカトラズの再開を強く望んでいます。この再建計画に向けた閣僚による現地視察の模様が報じられ、特に内務長官ダグ・バーガム氏が見せた表情がSNS上で大きな話題となっています。米国の政治、社会問題に新たな波紋を広げているこの動きに、多くの注目が集まっています。
「脱獄不可能」の島、アルカトラズ刑務所とは
アルカトラズ刑務所は、1963年に閉鎖された歴史ある施設です。アメリカ・サンフランシスコ湾に浮かぶ孤島に位置し、かつてアル・カポネなどの重犯罪者が収容されていたことで知られています。その立地から“脱獄不可能”と恐れられたこの刑務所は、現在では観光地として一般公開されています。しかし、「THE HILL」の報道によると、施設の老朽化が著しく、その修復には約20億ドル(約3000億円)もの巨額な費用がかかるとされています。
トランプ氏の再建への強い意向
トランプ氏は今年5月、自身のソーシャルメディア「Truth Social」において、アルカトラズ刑務所の再建と再開に対する強い見解を表明しました。彼は、「アルカトラズを再建し、再開せよ!」と主張し、「アメリカは長年にわたり、再犯を繰り返す凶悪で暴力的な犯罪者たちに苦しめられてきた。彼らは苦痛と不幸しか生み出さない」と述べました。さらに、「かつての我々は、もっとも危険な犯罪者を迷わず拘束し、社会から隔離していたのだ」と、自身の計画の背景にある思想をつづっています。
閣僚視察と内務長官の「無言の表情」
トランプ氏の意向を受け、7月17日にはトランプ政権の閣僚2人がアルカトラズを視察しました。現地を訪れたのは、司法長官のパム・ボンディ氏と、内務長官ダグ・バーガム氏です。この視察の様子を報じたFoxニュースの映像がSNSで拡散され、特にバーガム氏の表情が注目を集めました。
ボンディ司法長官は、このアルカトラズ再建構想について、「トランプ大統領は、建設の分野ではこの国のマスタービルダー(熟練者)です」「彼はすでに複数の建設会社と話をしていて、アルカトラズを本来の姿に修復し、再建できると考えています」と、その実現可能性を強調しました。
アルカトラズ視察中のダグ・バーガム内務長官、その無表情がSNSで話題に
しかし、彼女の隣に映し出された内務長官バーガム氏の表情は、終始浮かない様子でした。「再建できる」と力説するボンディ氏を横目に、バーガム氏は無言で、その表情は疲労や諦め、あるいは複雑な感情を示しているように見えました。
SNSでの大きな反響
このバーガム内務長官の「無言の表情」は、映像が公開されるやいなや、SNS上で大きな反響を呼びました。多くのユーザーがその表情に注目し、以下のようなコメントが寄せられました。
- 「心ここに在らずって表情……」
- 「魂が抜けちゃってる」
- 「目は嘘をつかない」
これらのコメントは、視察の裏で閣僚たちが抱える現実的な懸念や、計画に対するそれぞれの温度差を浮き彫りにしています。
まとめ
ドナルド・トランプ氏によるアルカトラズ刑務所の再建計画は、その実現性や費用、そして人道的側面から、今後も米国内外で議論を呼ぶことが予想されます。特に、今回注目を集めた閣僚の表情は、単なる視察の一コマに留まらず、計画の背後にある複雑な政治的・社会的状況を象徴するものとして、引き続き注目されるでしょう。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (BuzzFeed Japan提供) – 「アルカトラズ」再建を目指すトランプ米大統領 (https://news.yahoo.co.jp/articles/9fc7d13e1abcd7a76fdab9f732119af5ee4df61a)