【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ大統領とロシアの侵略を受けるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日、電話で会談した。ゼレンスキー氏は会談後、ウクライナの防空能力の強化に向けて両国が協力することで一致したと、X(旧ツイッター)で明らかにした。防空支援などに関し、両国の担当チームによる会合を開催することでも合意した。
防衛産業の協力や共同生産についても協議した。米ニュースサイト・アクシオスによると、ウクライナに対するロシアの無人機などによる空爆が激化していることを踏まえ、トランプ氏はウクライナの防空能力を支援したいとの意向をゼレンスキー氏に伝えた。
米国は、自国の備蓄減少を理由に、地対空ミサイルシステム「パトリオット」用の弾薬などの供給を停止したと報じられていた。
米国による支援継続を求めていたゼレンスキー氏は、SNSで「非常に実りある会談だった」と歓迎した。米国の支援に繰り返し謝意も表明した。