フジテレビの山本賢太アナウンサーが、過去のオンラインカジノ利用による賭博容疑で書類送検されたことを受け、7月10日付でアナウンス室から他部署へ異動することが明らかになった。この人事について、「事実上の左遷ではないか」との見方が広がっている。
人事異動の詳細と背景
フジテレビは7月4日、山本賢太アナウンサーが7月10日付でアナウンス室を離れ、「コーポレート本部経営企画局企画連携推進部兼(株)フジ・メディア・ホールディングス兼務出向」へ異動することを発表した。この異動は、彼が過去にオンラインカジノを利用し、賭博容疑で6月24日に書類送検されたことを受けたものだ。山本アナは慶應義塾高校から慶應義塾大学に進学し、2021年にフジテレビに入社。「ぽかぽか」や「サン!シャイン」などの番組で活躍していた。
賭博疑惑の発覚と書類送検
山本アナのオンラインカジノ利用問題は、6月11日にフジテレビが公表したことで表面化した。この発表後、彼は6月24日に賭博容疑で書類送検されるに至った。一連の経緯が、今回の人事異動の直接的な要因となっている。
賭博容疑で書類送検、異動となったフジテレビの山本賢太アナウンサー
異動先の「企画連携推進部」とは?(左遷か)
山本アナの新たな所属先となる経営企画局は、会社の経営戦略立案や方針の現場への反映などを担う重要な部門だ。しかし、異動先の「企画連携推進部」は新設された部署であり、具体的な業務内容がまだ明らかになっていない。この点について、ある芸能記者は「業務内容が不透明なため、実質的な左遷と見る向きが多い」と指摘している。アナウンス室という表舞台から、企画部門という裏方への異動は、今回の問題に対する会社側の処分という意味合いが強いと解釈されている。
SNSでの反応と今後の展望
山本アナの異動報道に対し、SNS(旧Twitter)上では厳しい意見が多く見られた。「身内に甘い」「見せしめでクビでは」といったコメントがある一方、「クビにならないなら良いのでは」という声も一部にある。書類送検前は将来を期待される存在だっただけに、今回の件が彼のキャリアに与える影響は大きい。フジテレビを退職し、フリーアナウンサーとなる可能性もゼロではないが、芸能記者はその道の厳しさを強調する。
「フリーの男性アナウンサーとして成功するには、アナウンス力だけでなく、高い好感度が不可欠です。例えば、日本テレビを退社してフリーになった上重聡アナウンサーは、過去の金銭問題の影響で好感度が低下し、現在地上波での出演はほとんどありません。アナウンサーという職業は、良くも悪くも人気商売の側面が強いのです」
この記者の見解は、山本アナが仮にフリーに転身しても、今回の賭博問題によるイメージダウンが大きな足かせとなる可能性を示唆している。
結論
一連の状況を踏まえると、山本アナウンサーがアナウンサーとしてのキャリアを継続することは、現時点では非常に困難と言える。彼にとって、新たな異動先の部署で心機一転、会社員として地道に信頼を回復していくことが、最も現実的かつ得策な選択肢となるだろう。