元TOKIOの松岡昌宏氏が、元メンバーである国分太一氏の不祥事、それに伴うグループの解散といった事態に対する自身の「誠実な謝罪」により、大きく評価を高めています。かつてはアイドルとしては「異端」とも称された松岡氏ですが、今回の件を機に過去の「男気」に溢れるエピソードにも注目が集まり、改めてその人間性が評価されているようです。
TOKIO解散と株式会社TOKIOの廃業
今回の事態の発端は、国分太一氏のコンプライアンス違反が明らかになったことです。これにより、TOKIOは2025年6月25日付で解散しました。また、メンバーが所属する「株式会社TOKIO」についても、所定の事務手続き完了後に廃業することが決定しています。当事者である国分氏の公の場での説明は現時点では行われていません。
初めて公の場で語った松岡昌宏氏の囲み取材
このような状況下、TOKIOの元メンバーとして最初に公の場で口を開いたのが松岡昌宏氏でした。松岡氏は6月27日、自身の舞台公演のため滞在していた愛知県内で囲み取材に応じました。取材の冒頭、松岡氏は「このたびは国分太一のことでご迷惑をおかけしております」と述べ、被っていた黒いキャップを脱いで深々と一礼しました。この際、松岡氏は帽子を脱いだ際にサッと金髪に染めた髪に手を添える仕草を見せました。この行動に対し、ネット上では「謝罪の気持ちが伝わるように金髪を隠したのでは」「そこまで気を配る配慮がすごい」といった称賛の声が多く寄せられました。
囲み取材では、国分氏に関するさまざまな報道やTOKIOの今後についての質問が相次ぎましたが、松岡氏は終始、真摯な態度で、分かりやすい言葉を選んで丁寧に返答しました。ファンや関係者、そしてTOKIOが深い絆を築いてきた福島県の人々への謝罪の気持ちが、その言葉の端々から強く伝わる会見となりました。
国分太一氏の不祥事を受け囲み取材に応じる松岡昌宏氏
国分太一氏との関係性への言及
一方で、松岡氏は単に謝罪に終始するだけではありませんでした。国分氏との今後の関係について問われると、「お叱りを受けるかもしれませんが、縁があるので、縁は切れないと思う」と断言しました。さらに続けて「縁が切れてしまったらぶっ飛ばせないでしょ」と、松岡氏らしい率直な言葉が飛び出し、自ら「これが不謹慎か」と突っ込んで笑いを誘う場面もありました。これは、困難な状況下でもユーモアを交え、場の空気が重くなりすぎることを避けようとする松岡氏なりの配慮と受け止められました。
第三者からの評価
この松岡氏の対応について、脚本家の三谷幸喜氏はレギュラー出演するTBS系『情報7daysニュースキャスター』で言及し、「彼はすごいですね。どんな質問に対しても理路整然と誠実に答えて、たまにユーモアも交えて、空気がカタくならないように気を遣っている」と高く評価しました。その冷静かつ誠実な姿勢が多くの関係者や視聴者に感銘を与えました。
TOKIOへの揺るぎない思い「5人」への言及
松岡氏は、TOKIOというグループへの思いについても率直に語りました。「TOKIO愛は、5人が5人違った形で持っていると思います」と明言。批判を受ける可能性を承知の上で、解散前に脱退している長瀬智也氏や山口達也氏も含めた「5人」という言葉を使用しました。これは、たとえどのような状況にあっても、「仲間は仲間である」という松岡氏の強い絆や男気を感じさせる発言でした。過去には、国分氏が松岡氏に対してイジメ行為を行っていたとする報道もありましたが、松岡氏自身はこれを完全に否定しています。
異例の拍手とSNSでの大きな反響
囲み取材の終了後、歩道でその様子を見守っていた通行人や報道陣からは、なんと自然発生的に拍手が湧き起こったといいます。ネガティブな出来事に関する記者会見で拍手が起こることは極めて異例です。これは、松岡氏の対応が、誰が見ても非の打ち所がないほど「完璧」であったことの証と言えるでしょう。この囲み取材の様子はテレビなどで大きく報じられ、SNS上でも松岡氏を称賛する声が多く上がりました。
「この人はどんな状況下でも逃げない、ブレない。本当に信用信頼できる人だと思います。配慮もさることながら、問題を真正面から受け止め真摯に向き合う事ができる人間性にただただ脱帽です」といった、松岡氏の人間性や誠実さを称えるコメントや、「あの場あのタイミングであの会見をする松岡君の態度は立派でしたし、彼の立場で言えることは全て話していると思います」と、その対応の適切さを評価する意見が見られました。また、「人って窮地の時こそ真価が問われる。国分氏が誰に何をしたのかは分からないが、松岡昌宏の対応は、久しぶりに見ていてこちらまで清々しい気持ちになった」といった、困難な状況における人間の「真価」という観点から松岡氏の対応を評価し、清々しい気持ちになったという感想も多く共有されました。
まとめ
今回の国分太一氏の不祥事とそれに続くTOKIO解散という予期せぬ事態に対し、松岡昌宏氏が見せた一連の対応は、多くの人々に感銘を与えました。特に、公の場での誠実かつ真摯な謝罪、仲間への揺るぎない思い、そして困難な状況下でもユーモアを忘れない姿勢は、松岡氏の人間的な深さと「男気」を強く印象付けました。これにより、彼の評価は大きく向上し、改めてその存在感を示す結果となりました。彼の対応は、危機管理における一つの模範として、広く認識されています。
出典: https://news.yahoo.co.jp/articles/f9918c56577591c12ad6a6f8fd1a12f70301c5c6