石破首相への「醜く奇妙な生き物」発言、北村・橋下・百田氏の論争激化

日本保守党の北村晴男氏(69)が自身のXで石破茂首相(68)に対し「醜く奇妙な生き物」と表現し、大きな波紋を広げている。この発言を受け、元大阪府知事の橋下徹氏(56)が北村氏を厳しく批判。さらに、北村氏が所属する日本保守党の代表を務める百田尚樹氏(69)が橋下氏の発言に反論し、論争は激しさを増している。

北村晴男氏の「醜く奇妙な生き物」発言とその波紋

北村晴男氏の石破茂首相に対する「醜く奇妙な生き物」というXでの発言は、公人の言葉遣いとして物議を醸している。これに対し、神奈川県議会議員の小林武史氏も「許容できない」と抗議の意を示した。

日本保守党の北村晴男氏。石破茂首相への発言が物議を醸している。日本保守党の北村晴男氏。石破茂首相への発言が物議を醸している。

この発言に、かつて人気番組『行列のできる法律相談所』で共演した橋下徹氏が反応。橋下氏は自身のXで、北村氏を「莫大な税金で飯を食い、権力を扱うという公人の自覚のないまま、コメンテーター気分が抜けないバカな国会議員」と痛烈に批判した。さらに「日本を壊しているのはアンタだよ」と、北村氏が日本を憂う発言をすること自体を疑問視する厳しい言葉を投げかけた。

百田尚樹氏による擁護と橋下氏への反論

橋下氏の批判に対し、日本保守党代表の百田尚樹氏が北村氏を擁護する形で反論を展開した。百田氏は29日、自身のXで橋下氏の投稿を引用し、「『醜く奇妙な生き物』というのは石破の容姿のことでなく、彼の生き方や政治姿勢のことを言ってる。こんなことは普通の読解力があればすぐに理解できることだが、橋下には無理なんだろうな」と述べた。

さらに、百田氏は「同じく脊髄反射的に北村議員を非難する連中を見ると、マジで日本人のリテラシーの低下に絶望的な気分になる」と綴り、北村氏を批判する世論全体への不満を示した。

識者の見解と表現の適切性

全国紙の政治部記者は、百田氏が発言が容姿を指すものではないと擁護したことについて、北村氏が26日のXで「(内面も)醜く奇妙な生き物」と表現していたことから、外見のことも揶揄しているように受け取れると指摘している。仮に容姿の言及ではないとしても、「人を人として扱わないような表現は中傷や侮辱と見做されるケースもあり、どちらにしろ適切な表現とは言えない」との見解を示している。

この一連の論争は、公人の発言のあり方や、XなどのSNSにおける言葉の解釈、そして表現の自由と誹謗中傷の境界線について、改めて社会に問いを投げかけている。百田氏による擁護が、世論を納得させるのか、今後の行方が注目される。

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