「子供がハンドルを」走行中の危険行為、韓国でSNS炎上と法的波紋

韓国で幼い息子を車の運転席に座らせて走行し、その様子を写真に撮ってオンラインコミュニティに投稿した母親が、世論からの激しい非難を浴びています。この無謀な行為は、交通安全上の重大な問題だけでなく、法的責任や児童福祉の観点からも大きな議論を巻き起こしています。

子供を運転席に乗せる行為の危険性と交通安全の重要性を示すイメージ写真子供を運転席に乗せる行為の危険性と交通安全の重要性を示すイメージ写真

危険な走行行為とその投稿内容

問題の投稿は今月26日、韓国の有名インターネット・ママカフェの掲示板になされました。投稿者Aさんは「男の子だからか、ハンドルを見ると夢中になる」というコメントと共に、走行中の車内で10歳ほどの男の子が実際にハンドルを握っている写真を掲載しました。京畿道華城市と推定される道路で、車は歩行者信号に従い停止中だったとされています。Aさんはさらに「子どもがハンドルを握るのが本当に好きで、赤信号のときに少しだけ座らせた」「早く大きくなってママの運転手になってね」と無邪気なコメントを添えていました。

危険行為に対する世論の厳しい反応

この写真と投稿がコミュニティを通じて拡散されると、インターネット上では批判の声が相次ぎました。「この写真で通報できないのか」「最近、小学生が運転したというニュースをよく見かけるが、このような親のもとで育ったからではないか」「事故が起きたら自分の息子がエアバッグになるということを知っているのか」「正気とは思えない。処罰されるべき」など、Aさんの行為の危険性を指摘し、法的措置を求める意見が多数寄せられました。子供の安全に対する意識の欠如と、それを公に発信する軽率さに対し、強い憤りが示されています。

道路交通法違反と児童虐待の可能性

Aさんが子供を抱いて運転装置を操作した行為は、明らかに違法です。韓国の道路交通法第39条第5項では、「バイクを含むすべての車両の運転者は、乳幼児や動物を抱いた状態で運転装置を操作してはならない」と明確に規定されています。この規定は、運転者の前方視界確保と運転操作の安定性、そして何より乳幼児の安全を守るためのものです。一部では、今回のAさんの行為に対して児童虐待の疑いを適用できるという主張も出ており、論議が拡大するとAさんは問題の投稿を削除しました。

この一件は、親としての責任の重さと、日常に潜む危険に対する認識の甘さを改めて浮き彫りにしました。子供の命を預かる親が、交通ルールを軽視し、危険な行為に及ぶことは決して許されません。適切な交通安全教育と法順守の意識が、社会全体でより一層求められています。


Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ad2b697e85b7c5e9c0bbefd3a2476f66c2b191