6月25日に解散した「TOKIO」の元メンバーである長瀬智也が6日、静岡県にある富士スピードウェイで開催された「MCFAJ クラブマンロードレース」に出場し、レース後に報道陣の取材に応じました。TOKIO解散後、長瀬氏が公の場で報道陣に対応するのは初めてのことでしたが、グループの解散については「俺が何か言うことではない。他の人のことはあまり言いたくない」と述べるに留め、詳細な言及は避けました。
レース参戦と報道陣への対応
長瀬氏はこの日、海外メーカーの車両で参加可能なレース「MAX10クラス」に、「TOM」というレースネームでエントリーしました。長い髪をなびかせながら、愛車の「ハーレーダビッドソン PAN AMERICA」を駆りレースに挑み、10人の出走者のうち2位という見事な成績でフィニッシュラインを通過しました。
長瀬氏はレース参戦に加え、実況も担当するなど、イベントを盛り上げるために奔走しました。
インスタ投稿の真意を説明
先月20日、TOKIOのメンバーである国分太一氏がコンプライアンス違反問題で無期限活動休止を発表した翌日の21日、長瀬氏は自身のインスタグラムにバイクウェア姿の写真を投稿し、「ヤラセだらけの世界に疲れたらレースをおすすめします。そのかわり、ヤラセだらけの世界に戻れなくなります。ご注意ください」というメッセージを綴っていました。
報道陣からこのインスタグラムの投稿文面の真意について問われると、長瀬氏は「真意なんてないです」ときっぱりと否定しました。「僕もドラマや映画をやったことありますけど、演技なんてヤラセの極みですよ。だけど、それが悪いとは思っていない」と自身の俳優経験に触れつつ説明しました。しかし、「だけどレースをやっちゃうと人生無駄にしたくないなと思う。やった人にしか分からないけど、楽しくレースをやっていればそれでいいよねと思っています」と続け、レースに打ち込むことで感じられる価値観の変化を語りました。
富士スピードウェイのMCFAJクラブマンロードレースMAX10クラスで2位を獲得し、バイクに跨る長瀬智也
バイクへの熱い思いと今後の展望
バイクレースの魅力について問われた長瀬氏は、「楽しいだけじゃない。どんなコースであろうとリスクも伴うので。ともに戦う仲間と信頼関係があるからこそアクセルを回せる。目に見えないドラマがある」と熱く語りました。さらに、「二輪バイクに救われた人生なので、なにか恩返しできれば」と、バイク界への貢献に意欲を見せました。
2021年3月末にTOKIOを脱退して以降、長瀬氏はバイクチームに所属してのレース参戦や、バンド活動など、自身の「好き」を追求する活動を行っています。自身のこれまでの歩みについて聞かれると、「楽しければ何でもいいし、かっこよければ何でもいい。大した人生を送っていないし、ろくでもない人生ですよ」とあっけらかんと語り、「仲間に恵まれて謳歌(おうか)しているだけ」と、周囲への感謝を口にしました。
今回のレース参戦と取材対応は、長瀬氏が現在、そしてこれからをどのように生きているのかを垣間見せる貴重な機会となりました。バイクへの情熱を原動力に、長瀬智也は自身の道を力強く進んでいます。
報知新聞社