【07月10日 KOREA WAVE】韓国南東部の蔚山(ウルサン)にあるマンションで、管理事務所の職員全員が一斉に辞職したことが明らかになり、インターネット上で批判と怒りの声が広がっている。
発端は、複数のオンラインコミュニティとSNSに投稿された、マンションのエレベーター内に貼られた案内文の写真だった。
「管理室職員全員辞職」と題されたこの文書には、職員たちがこれまで入居者と共同体の利益と発展のために最善を尽くしてきたと述べつつも、「一部の棟代表による繰り返される構造的な問題によって正常な職務遂行が困難になり、やむを得ず全員が辞職するに至った」と記されていた。
案内文には、具体的な問題として▽不当な責任転嫁や暴言▽侮辱的な発言や威圧▽常識を欠いた業務指示や非専門的な干渉▽職員採用への不当な介入▽住民の苦情を無視し責任を回避▽名誉・信頼を毀損する発言▽労働契約や予算を無視した一方的な決定▽過剰な業務指示や報告の強要▽職員の休暇取得権の侵害――などが列挙されていた。
この知らせを見たネットユーザーたちは強い憤りを示している。「感謝もできないのか」「どれほどひどかったのか想像もつかない」「管理職員を自分たちの召使いだと思っているのでは」「真夏に停電でも起きたら地獄を味わうことになるだろう」「自業自得。今度はその自慢の棟代表が管理業務もこなせばいい」といった声が相次いでいる。
今回の件は、マンション管理という生活に密接した分野におけるパワーハラスメントや常識外れの干渉行為がどれほど深刻かを浮き彫りにしており、同様の問題を抱える他の共同住宅にも波紋を広げている。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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