元「TOKIO」の国分太一氏が無期限活動休止を発表してから3週間が経過しました。国分氏がMCを務めていたテレビ東京系の人気料理番組『男子ごはん』は放送見合わせが続いており、番組の今後に注目が集まっています。特に、国分氏と長年タッグを組んできた料理家の栗原心平氏の胸中はいかばかりか、多くの視聴者が案じています。今回、栗原氏に直接取材し、その思いを聞きました。
6月20日、テレビ東京は、国分氏のコンプライアンス上の問題行為が複数あったことを理由に、『男子ごはん』の放送見合わせを決定しました。毎週日曜午前に放送されてきた同番組は、国分氏の休止以降、別の番組に差し替えられる状況が続いています。テレビ東京の吉次弘志社長は7月3日の定例会見で、番組の継続または終了について「決まっていない」と明言しており、先行きは不透明なままです。
『男子ごはん』は、2008年に『太一×ケンタロウ男子ごはん』としてスタートし、国分氏と料理研究家のケンタロウ氏がMCを務めていました。2012年にケンタロウ氏がバイク事故で療養に専念するため降板した後は、番組名を現在の『男子ごはん』に改題。ケンタロウ氏の降板後、料理家の栗原はるみ氏の長男である栗原心平氏が加わり、国分氏との2人体制で番組は継続されました。以来13年間、国分氏と栗原氏は息の合った掛け合いで番組を支えてきました。
国分氏の休止発表後、栗原氏は7月7日に自身のYouTubeチャンネルでおこなったライブ配信の中で、『男子ごはん』に言及する場面がありました。国分氏や番組名を直接出すことは避けつつも、「さすがにまったく触れないというわけにもまいりませんので」と切り出し、「いろいろとご心配のお声をいただいておりまして、本当にありがとうございます」と、番組視聴者からの温かい声に感謝を述べました。一部メディアでは、国分氏の番組スタッフに対するパワハラのような言動が報じられており、SNS上でも『男子ごはん』の放送内で国分氏が栗原氏に強く当たっているように見えるとの指摘や、栗原氏を心配する声があがっていました。しかし、この“パワハラ疑惑”に関して、栗原氏はライブ配信で「誤解のないように願いたいですけど、僕はあの収録は大好きな収録でした」と話し、収録自体は非常に楽しんでいたことを強調しました。
料理番組「男子ごはん」のスタジオで並ぶ国分太一氏と栗原心平氏
ケンタロウ氏からバトンを受け継ぐ形で番組に加わった栗原氏にとって、『男子ごはん』は特別な番組です。栗原氏は過去にケンタロウ氏と共演経験があり、その料理の技術を尊敬していたと言います。また、ケンタロウ氏が栗原氏の母親である栗原はるみ氏の番組に出演するなど、栗原家とは以前から縁がありました。心平氏自身、当初はケンタロウ氏の後任となることにプレッシャーも感じていたそうですが、就任後は国分氏と共に番組を作ることに大きなやりがいを感じていたといいます。国分氏と二人三脚で歩んできた13年を経て、番組は現在、存続の危機に直面しています。栗原氏は、この状況や国分氏について何を思うのでしょうか。
7月上旬、都内にいた栗原氏を本誌「Smart FLASH」が直撃しました。キャリーケースを手にしていた栗原氏は、記者の姿を認めると、『男子ごはん』に関する取材だと察した様子で、表情を曇らせながら「すみません、今は何もお答えできないので」と一度は言葉を濁しました。しかし、改めて取材の趣旨を丁寧に伝えると、立ち止まり、真摯に対応してくれました。
番組を心配する声が多いことについて、栗原氏は「たくさんありがたいお声をいただいているので、お答えしたいですが、決めるのはテレビ東京さんなので」と語り、番組の今後に関してはテレビ東京からまだ連絡を受けていない状況であることを明かしました。「あとは、YouTubeでお話したことがすべてです」と、自身の現時点での公式な見解がライブ配信に集約されていることを示しました。
国分太一氏から連絡があったかという問いに対しては、「いただいてます。(内容は)ごめんなさい」と、連絡があったことは認めつつも、その詳細については語れないとしました。最後に、長年苦楽を共にした国分氏への思いを尋ねると、栗原氏はしばらく沈黙した後、「(コンプライアンス違反について)何があったか分かりませんし、それについて言及できることはありません」と答えました。そして「出張なのですみません」と述べ、その場を後にしました。
気取らず自然体な雰囲気で、多くの視聴者に愛されてきた『男子ごはん』。国分氏の活動休止という異例の事態に直面し、その行方は依然として不透明なままです。長年番組を支えてきた栗原心平氏の言葉からは、番組への深い愛情と、複雑な胸中が伺えました。
出典:Smart FLASH