7月11日、タレントのマツコ・デラックス氏、お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」、フリーアナウンサーの有働由美子氏らが連名で新事務所「チャッターボックス」を設立したことを発表しました。公式サイトには「新会社設立に関するお知らせ」と題した声明文が掲載され、旧所属事務所からの独立とその経緯について説明されています。声明では「キャリアを重ねる中で予想もしなかった出来事があり」「大事なことを人任せにしすぎていたと猛省しました」と綴られており、これが新事務所設立の動機であることを示唆しています。
旧事務所「ナチュラルエイト」での金銭トラブルが契機か
今回の独立の背景には、4名が以前所属していた芸能事務所「ナチュラルエイト」で発生したトラブルがあると考えられています。芸能ジャーナリストによると、同社の名物社長だった大橋由佳氏を巡る金銭トラブルが発生し、これが契機となった模様です。この問題は2025年1月に「週刊文春」によって報じられました。報道後、大橋氏は失踪し、その後ナチュラルエイトを退社していたことが明らかになっています。声明にある「大事なことを人任せにしすぎていた」という言葉は、まさにこの社長との金銭トラブルを念頭に置いたものと見られます。長年、くりぃむしちゅーのマネージャーを務め、その手腕を信頼してマツコ氏や有働氏も共に仕事をすることになった大橋氏との決別は、4人にとって大きな転換点となりました。
マツコ氏に相次ぐ近年の受難
新事務所「チャッターボックス」設立の発表に対し、X(旧Twitter)上では「期待したい」「一緒にやって行こうという姿勢が好き」「頑張って下さい!」といった応援の声が多く寄せられています。特に、近年プライベートや仕事の周辺でトラブルが相次いでいるマツコ・デラックス氏への激励が多く見られます。今年3月には、マツコ氏が出演する日本テレビ系「月曜から夜ふかし」の番組VTRに捏造疑惑が持ち上がり、放送倫理違反の疑いでBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りとなりました。さらに6月には、親交が深かったフジテレビのバラエティ制作部企画担当部長でプロデューサーの鈴木善貴容疑者がオンラインカジノ利用による常習賭博の疑いで逮捕される事件が発生。マツコ氏が鈴木容疑者にかなりの額のお金を貸していたことも報じられました。
「アウト×デラックス」で共演したマツコ・デラックス氏と遠野なぎこ氏
追い打ちをかけるように、7月には過去の共演者の“失踪報道”が流れました。7月4日、マツコ氏と2013年から2022年まで放送されたフジテレビ系「アウト×デラックス」で共演していた女優の遠野なぎこさんの自宅兼事務所から女性の遺体が見つかったと報じられたのです。遠野さんとは一切連絡がつかない状況が続いており、遺体のDNA鑑定の結果もまだ公表されていません。精神的に不安定な時期もあった遠野さんへ優しく問いかける場面が度々放送されていたことから、マツコ氏の心労を心配する声も上がっています。2025年に入り、周囲で止まらぬトラブルに巻き込まれているマツコ氏にとって、精神的な負担も大きいことでしょう。
今回の気心の知れた仲間と共に歩む「チャッターボックス」での新たなスタートは、マツコ氏だけでなく、くりぃむしちゅーや有働氏にとっても、これまでの困難な状況を乗り越え、心機一転を図る重要な機会となります。新しい事務所での活動を通して、彼らにとって平穏で建設的な日々が訪れることが期待されます。