7月20日投開票の参議院選挙について、JNNでは今月12日と13日に実施したインターネット調査及び取材に基づき、中盤の情勢を詳細に分析しました。特に、改選数4を争う埼玉選挙区の動向は注目されています。
知名度で先行する現職候補
現職の自民党・古川俊治氏と立憲民主党・熊谷裕人氏は、その高い知名度を活かし、現時点で先行しています。古川氏は自民党支持層の約7割、熊谷氏は立憲民主党支持層の約8割をそれぞれ固めており、盤石な支持基盤を築いています。
残る議席を巡る激しい攻防
残る2つの議席を巡っては、国民民主党新人の江原久美子氏、参政党新人の大津力氏、公明党現職の矢倉克夫氏、日本共産党現職の伊藤岳氏が横一線の激しい競り合いを展開しています。江原氏は国民民主党支持層の約7割を固めています。大津氏は参政党支持層に加え、特に無党派層からの一定の支持を得ており、支持層を広げています。一方、矢倉氏は公明党支持層の9割以上、伊藤氏は日本共産党支持層の約9割という高い支持率を自身の支持層内で確保しているものの、無党派層への浸透という点では課題が見られます。
厳しい戦いを強いられる候補者
れいわ新選組新人の桜井奈々絵氏、日本維新の会新人の龍野真由美氏、社会民主党新人の高井環氏、その他多くの候補者は、現時点では支持拡大に至っておらず、厳しい情勢が続いています。
情勢を左右する「未定層」の動向
ただし、今回のJNN調査では、回答者の約4割が「まだ投票先を決めていない」と回答しており、この未定層の動向が今後の情勢を大きく左右する可能性があります。投開票日までの残り期間で、情勢が変動する可能性も十分に考えられます。
埼玉選挙区立候補者一覧
江原久美子 国民新
津村大作 諸派新
伊藤岳 共産現
矢倉克夫 公明現
武藤かず子 諸派新
増山優花 諸派新
高井環 社民新
山田信一 諸派新
桜井奈々絵 れいわ新
熊谷裕人 立憲現
龍野真由美 維新新
古川俊治 自民現
大津力 参政新
斉藤嘉英 無所属新
石浜哲信 諸派新
まとめ
今回のJNN調査に基づく参院選埼玉選挙区の中盤情勢分析では、自民・古川氏、立憲・熊谷氏が現職の強みで先行する一方、国民・江原氏、参政・大津氏、公明・矢倉氏、共産・伊藤氏が残り2議席を激しく争う構図が明らかになりました。約4割に上る未定層の行方が、最終的な当選ラインに大きな影響を与えるものとみられます。
出典:JNN/TBSテレビ