山梨県警は5日、都留信用組合(同県富士吉田市)で支店長として勤務していた平成30年に、顧客から預かった現金約600万円を横領したとして、業務上横領容疑で富士吉田市浅間の無職、渡辺正行容疑者(53)を逮捕した。
同信組は、渡辺容疑者が約15年間にわたり、複数の支店で顧客の定期預金を無断解約するなどして計約1億9500万円を着服していたと今年5月に発表。県警は7月に刑事告訴を受け捜査していた。今後、被害の全容解明を目指す。
逮捕容疑は、谷村支店(都留市)の支店長だった30年10月、同市の70代男性に国債の購入の持ち掛け、600万円の定期預金証書を預かって解約手続きをし、実際は国債を購入せずに横領した疑い。県警によると「今は言いたくない」と供述している。