参政党の神谷宗幣代表は、参院選最終日の7月19日、東京・芝公園でマイク納めの最終演説を実施した。この演説には2万人以上の聴衆が集まり、YouTubeでの生配信も6万人が視聴するなど、大きな注目を浴びた。
「日の丸」抗議とネットの反応
会場では、熱心な支持者と並行して、参政党への抗議活動を行う人々も集結した。彼らは巨大な看板を掲げ、さらには日本の象徴である「日の丸」に黒いバツ印が描かれた旗を振る行為に及び、現場で大きな波紋を広げた。この「日の丸バツ印」の旗に対し、インターネット上では激しい批判が噴出した。「日の丸にバツ印はさすがに許せない」「国旗を汚すな」「これって、日本人へのヘイト行為ではないか」といった怒りの声が相次ぎ、日本国民の感情に触れる問題として物議を醸した。
参院選最終日、国民の関心が集まる日本の政治の中心、国会議事堂
神谷代表の寛容な姿勢
演説の締めくくりには、神谷代表は聴衆とともに「参政党コール」を大合唱。その際、「アンチの皆さんも一緒にどうぞ!」と、反対派にも異例の参加を呼びかける場面があった。演説終了後も、神谷代表は「アンチの皆さんも気をつけてお帰りください」と声をかけ、支援者に対しては「ぶつかったり野次を飛ばしたりする必要はありません。彼らにもそれぞれの役割があります。笑顔で『お疲れさま』と声をかければ、きっと優しい気持ちで帰れるはずです」と諭し、対立を避けるよう促す寛容な姿勢を見せた。この対応は、多くの支持者やメディア関係者の間で注目を集めた。
参院選最終日の神谷代表演説の示唆
参院選最終日における参政党・神谷宗幣代表の演説は、その大規模な集客だけでなく、反対派の特異な抗議行動とそれに対するネットの強い反応、そして神谷代表自身の冷静かつ寛容な対応により、多くの話題を提供した。この出来事は、今後の日本の政治動向や、異なる意見を持つ人々が共存し、対話する社会のあり方について、示唆に富む一幕となった。