お笑いコンビ次長課長の河本準一(50)が、パニック障害とうつ病による休養を経て、自身のYouTubeチャンネル「河本じゅんちゃんねる」を更新し、仕事への復帰を報告しました。この中で、彼は休養期間中に近所に住む後輩芸人を呼び出し、ドラッグストア店内で抱きついて大号泣したという感動的なエピソードを明かしています。この経験は、メンタルヘルスの重要性と共に、「頼ることの尊さ」を改めて浮き彫りにしました。
パニック障害とうつ病を乗り越えて:YouTubeでの復帰報告
河本準一は、人気お笑いコンビはんにゃの金田哲、そしてお笑い芸人のたけだバーベキューと共に、屋外で焚火を囲みながらトークを展開しました。その表情は非常に元気そうで、動画の冒頭で「無事に復帰することができました」と力強く報告。金田とたけだからの温かい「おかえりなさいませ」という歓迎の言葉に、河本は「ただいま」と応じ、視聴者に向けて元気な姿を見せました。
自身のうつ病の症状や、最初に異変を感じた時のことについて詳しく語る中で、河本は「頼るところには頼っていかなあかんなって、(医者の)先生が教えてくれるんで、頼り切っていいと思う。背負わなくていい。(医者が)“とにかく荷物1個ずつおろして”って言うんで」と、医師からの重要なアドバイスがあったことを明かしました。精神的な負担を軽減することの必要性を痛感した彼が、その言葉を実行に移した先には、ある後輩芸人の存在がありました。
「頼る勇気」が生んだ薬局での号泣と金田哲の深い支え
医師の助言を受けて、河本は心の内を打ち明ける相手として、近所に住む後輩のはんにゃ金田哲を呼び出します。そして、なんとドラッグストア「ココカラファイン」の店内で、金田に抱きつき、人目もはばからず号泣したという衝撃的な事実を告白しました。河本は当時を振り返り、笑いを交えながら「(ドラッグストアの)『ココカラファイン』で抱き着いてるって、本当に(かつてのヒットドラマの)『東京ラブストーリー』かなんか」と、ユーモアを交えて語りました。
次長課長・河本準一が復帰を報告する様子。パニック障害とうつ病を乗り越え、メンタルヘルスの重要性を語る。
その時の状況について、金田は「しかも結構、人通りのある道のど真ん中だったの。で、俺“河本さん、良かった”って言って、バッて抱きしめた瞬間、河本さんがもう人目もはばからず、わんわん泣いた時に“ああ、良かった”と思って…。俺ももう、もちろん何も言えなかったし」と、河本の心の底からの感情が溢れ出した瞬間を振り返りました。すると河本は、金田の「何も言えなかった」というワードに素早く反応し、代表曲「何も言えなくて…夏」で知られるJ-WALK(現THE JAYWALK)の名を出し、「いや、J-WALKじゃないんだから」と鋭いツッコミを入れ、周囲を笑わせました。
この河本の素早いツッコミに対し、たけだと金田は口を揃えて「早いな~」「だいぶ戻ってます」と、彼のツッコミの反応スピードが回復していることを指摘。金田は冗談交じりに「戻り方が早過ぎて、またちょっとバーッとなりそうで怖いです」といじり、その場の雰囲気を和ませていました。このエピソードは、つらい時期に誰かに「頼る」ことの重要性、そしてそれを受け止める側の温かさを示しています。
回復の道のりと今後の活動
河本は今年2月、体調不良を理由に当面の休養を発表していました。その後、6月1日には自身のX(旧Twitter)を更新し、自身がパニック障害とうつ病を併発していたことを初めて公表。「まだ完全体ではありませんが、ところが少しずつ体の調子が戻って来ましたのでゆっくりゆっくり1歩ずつ前を向いて進んで行ければと思います」と、回復への前向きな姿勢をファンに伝えました。
そして、同月28日にはラジオの生放送に出演したことをXで報告。「復帰1発目の生放送出れました」と、着実に活動の幅を広げていることを伝えていました。河本準一の復帰は、彼自身の回復を示すだけでなく、精神的な困難を抱える多くの人々にとって、希望と勇気を与えるメッセージとなるでしょう。彼が語った「頼ることの大切さ」は、現代社会においてますます重要なテーマとなっています。
参考文献
- 河本じゅんちゃんねる(YouTubeチャンネル)
- 河本準一 公式Xアカウント
- Yahoo!ニュース (元記事:日刊スポーツ)