日テレ音楽特番で「忖度」批判 SixTONES・timelesz選曲に疑問の声

8月11日に放送された日本テレビ系の戦後80年特別番組『昭和平成令和 日本人を支えた80年80曲』が、その選曲内容を巡り視聴者から「忖度」を疑う声が多数寄せられ、物議を醸しています。特に特定の楽曲が「その年を代表する1曲」として選ばれたことに対し、SNS上では疑問や批判の声が噴出しています。

音楽特番『80年80曲』とは

この特番は、堺正章(79)、小泉孝太郎(47)、SixTONESがMCを務め、1945年から2025年までの各年を代表する80曲を貴重なアーカイブ映像やアーティストの歌唱で振り返る音楽企画です。番組内では、SixTONESのメンバーが美空ひばりの『お祭りマンボ』や笠置シヅ子の『東京ブギウギ』を披露するスペシャルメドレーも組まれ、全体としては大きな盛り上がりを見せました。

物議を醸した「その年を代表する1曲」の選定

視聴者の間で特に疑問の声が上がったのは、2020年の代表曲としてSixTONESのデビュー曲『Imitation Rain』(20年1月発売)が、そして2025年の代表曲としてtimeleszが8人体制となって初の楽曲『Rock this Party』(今年2月28日配信)が選ばれた点です。

SixTONESのジェシーとtimeleszの菊池風磨。日テレ音楽特番での選曲が物議を醸している。SixTONESのジェシーとtimeleszの菊池風磨。日テレ音楽特番での選曲が物議を醸している。

SixTONESの『Imitation Rain』はオリコン初週ミリオンを達成したものの、「その年を代表する1曲」として国民的なヒットとは言い難いとの意見が多数を占めています。また、timeleszの『Rock this Party』についても、グループ移行までの密着オーディション企画『timelesz project』(タイプロ)がNetflixで社会現象を巻き起こした一方で、楽曲自体が「今年を代表する」ほどの認知度や影響力を持つかには疑問符がついています。

視聴者からの具体的な批判と「忖度」の声

SNS上では、これらの選曲に対し具体的な批判が相次ぎました。ある視聴者は「スノスト推しだが言いたい。2020は違うと思うし、同事務所内でもオリンピックのテーマソング(NHKのだけど)に選ばれた(嵐の)カイトの方が世間的には有名だと思う」と指摘。また、「イミレでもちょっと思ったけどRock this Party(timelesz)はさすがに忖度すぎるやろ」「timeleszは人気あるのかもしれんけど、それはタイプロの話題性とセクゾ時代の遺産の結果であって、絶対に楽曲の人気ではない」といった声も寄せられています。

さらに、「ジャニーズ忖度うざいジャニタレばっかりおもんない」「大して売れてないのにジャニーズが挟み込まれるのは全然変わってねーな…芸能界こそ構造改革しろよ」など、旧ジャニーズ事務所への「忖度」を疑う声や、芸能界全体の「構造改革」を求める厳しい意見も見られました。

まとめ

今回の日本テレビの音楽特番における選曲は、単なる楽曲の選定を超え、日本のエンターテインメント業界における透明性や公平性、そして旧ジャニーズ事務所との関係性について、改めて社会的な議論を巻き起こす形となりました。視聴者の「本当にその年を代表する曲なのか」という疑問の声は、メディアが世論とどのように向き合うべきかという課題を浮き彫りにしています。

参考資料

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d70cd30b171913d2182e3dd5f5d1f0b8db0d899