千葉の乳児暴行 妻も県職員 「まじめな好青年がなぜ」



生後4カ月の長男への傷害容疑で県職員が逮捕されたことを受け、記者団の取材に応じる千葉県の森田健作知事=6日、県庁(永田岳彦撮影)

 生後4カ月の長男への傷害容疑で千葉県職員の石谷健二容疑者(23)=千葉市稲毛区=が逮捕された事件を受け、県は6日、記者会見を開き、清水生也総務部次長が「県職員がこのような事件を起こしたことは大変申し訳なく、県民の皆さまに深くおわびする」と陳謝した。

 県によると、石谷容疑者は高校卒業後の平成26年4月に採用され、今年4月から総務部政策法務課に勤務。妻も県職員で、これまでの勤務態度に特に問題はなかったという。

 7月上旬から12月下旬までの予定で育休を含む休暇を取得。11月15日には妻とともに長男を連れて同課を訪れ、育児を頑張っていることや、来年1月からの職場復帰について話していた。

 その際、長男に目立った外傷などはなく、仲のいい家族に見えたという。直属の上司の岡田慎太郎政策法務課長は「仕事ぶりも明るくまじめな好青年だった。子育てへの不安や悩みは聞いたことがなく、逮捕の一報を聞いたときは信じられなかった」と驚いた様子で語った。

 県は同県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待死した事件を受け、先月末に検証委員会による報告書をまとめたばかり。森田健作知事も6日、県庁で記者団の取材に応じ「児童虐待防止に全庁挙げて取り組んでいるときに、職員がこのような事件で逮捕され、県民に対して、誠に申し訳なく思う」と頭を下げた。



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