トランプ大統領執務室の豪華な「金色」変貌:その実態と国内外の反応

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ホワイトハウス内にある歴史的な大統領執務室、通称「オーバルオフィス」を自身の好みに合わせて、目覚ましいほどに派手で金色の空間へと大胆に変貌させています。この内装の変更は、その豪華さと斬新さで国内外から大きな注目を集めています。

大胆な内装変更:細部に宿る「金色」へのこだわり

トランプ大統領による大統領執務室の再装飾は、非常に徹底されています。部屋の壁と天井を繋ぐ部分には、金色のクラウンモールディングが新たに施され、空間全体に荘厳な印象を与えています。暖炉の上には、多種多様な金の像が所狭しと並べられ、視覚的なインパクトを強めています。

さらに、部屋の随所に曲線的な金色の飾りが加えられ、細部にわたる「金色」へのこだわりがうかがえます。日常的に使用されるコースターに至るまで金色に統一されており、その徹底した美的センスが反映されています。

報道機関が捉えた変遷:時間経過と共に増す「輝き」

この大統領執務室の「金色」化は、複数の主要報道機関によってその変遷が報じられています。AP通信の記者ミシェル・L・プライス氏は、トランプ大統領の就任直後から4月にかけての大統領執務室の変化を比較する画像を投稿し、金色の装飾が増加している様子が大きな反響を呼びました。

トランプ大統領がバーレーン皇太子と会談する、金色に装飾されたホワイトハウス大統領執務室の様子トランプ大統領がバーレーン皇太子と会談する、金色に装飾されたホワイトハウス大統領執務室の様子

その後も金色の装飾は増え続けていると見られています。CNNのエドワード=アイザック・ドーヴァー記者は7月に、4月にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が訪問した際に撮影された大統領執務室の写真と、最近の写真を比較しました。その結果、暖炉の周囲における金色の装飾がさらに増加していることが指摘されました。これらの報道は、大統領執務室の「金色」化が継続的なプロセスであることを示唆しています。

SNSの反応:賛否両論とユーモアが交錯

大統領執務室が次第に金色に染まっていく状況に対し、ソーシャルメディア上では様々な声が寄せられています。あるユーザーは、その豪華さを「まるで100円ショップ版のヴェルサイユ宮殿みたいだね」とユーモラスに表現し、そのコストパフォーマンスと歴史的宮殿との対比を指摘しました。

また、「(ジョー・バイデン前大統領とトランプ大統領で)どちらのほうが財政的な支出が大きいんだろう」と、費用の面に関心を寄せる声や、「暖炉を傷まずに元に戻せるといいけど」と、将来的な原状回復への懸念を示すコメントも見られました。これらの反応は、単なる内装の変化だけでなく、大統領の個性や国家財政、歴史的建造物の扱いといった幅広い視点からこの話題が捉えられていることを示しています。

まとめ

トランプ大統領によるホワイトハウス大統領執務室の「金色」を基調とした内装変更は、その目立つスタイルと継続的な進化によって、世界中のメディアと人々の関心を集め続けています。この変化は、単なる装飾に留まらず、トランプ大統領の個性と彼の政治的アプローチを象徴する出来事として、今後も議論の対象となるでしょう。

参照元

  • AP通信
  • CNN