五月みどり、都内の介護施設へ 長女が明かす認知症との闘い

長きにわたり芸能界で活躍してきた五月みどりさん(85)が、神奈川県湯河原での生活を終え、都内の介護施設で穏やかな日々を送っていることが『女性セブン』の取材で明らかになりました。近年活動から遠ざかっていた背景には、認知症との闘いがありました。

芸能活動休止と認知症の初期症状

五月さんは2019年のドラマ出演以降、約6年間表舞台から遠ざかっていました。重病説も囁かれましたが、真相は認知症でした。娘の千恵さんによると、約6年前からタクシーの行き先が分からなくなる、人の名前が出てこないといった初期症状が見られ、五月さん自身も「頭がちょっと変なの」と不安を口にしていたといいます。

診断と在宅介護の限界、施設入所へ

物忘れが増え、できないことも増える中で、五月さんは正式に認知症と診断されました。在宅介護を続けていた親族やヘルパーも高齢化し、介護継続が困難に。家族は施設入所を決断しました。入所前の要介護認定調査では、五月さんは「要介護3」と認定されています。

施設での生活と歌の力

笑顔の五月みどりさんのポートレート。現在、都内の介護施設で穏やかに過ごしている笑顔の五月みどりさんのポートレート。現在、都内の介護施設で穏やかに過ごしている

千恵さんによると、五月さんは現在、言葉で思いを伝えることが難しい状態です。しかし、代表曲である「おひまなら来てね」や「一週間に十日来い」の映像を流すと、リズムに合わせて手を叩き、嬉しそうに涙を流すことも。歌が彼女の心を繋ぎ、家族との絆を深めています。

結び

五月みどりさんの介護施設での生活は、認知症と向き合う高齢者とその家族の現実を示しています。言葉を超えて歌が心の拠り所となる彼女の姿は、多くの人々に示唆を与えるでしょう。詳細な近況は、7月28日発売の『女性セブン』で報じられています。


参考文献: