コスプレの祭典「コスサミパーティー」に密着!情熱コスプレイヤーたちのこだわりと日本文化の魅力

漫画、アニメ、ゲームといったコンテンツと並び、今や「クールジャパン」の象徴として世界中で広く親しまれている日本の文化、それがコスプレです。キャラクターへの深い愛情と細部へのこだわりを表現するこのユニークな文化は、国内外問わず多くの人々を魅了しています。2025年6月には、国際的なコスプレイベント「世界コスプレサミット」を運営するWCSによる新たな試み、「コスサミパーティー」が愛知県名古屋市の複合施設・オアシス21で開催され、会場は熱気に包まれました。手軽なコスプレ体験コーナーやアニソンDJによる「コスサミダンスパーティー」なども行われ、来場者で大いに賑わいました。このイベントに密着し、会場を華やかに彩ったコスプレイヤーたちがそれぞれの「コスプレに対するこだわり」について語った貴重なインタビューをお届けします。

ファイナルファンタジーVII リメイクのティファ・ロックハートに扮したコスプレイヤー沢尻のみこさん。その完成度の高さに注目。ファイナルファンタジーVII リメイクのティファ・ロックハートに扮したコスプレイヤー沢尻のみこさん。その完成度の高さに注目。

「コスサミパーティー」を彩ったコスプレイヤーたちのこだわりとは?

「コスサミパーティー」に参加したコスプレイヤーたちは、それぞれのキャラクターを最高の形で表現するため、衣装、メイク、ウィッグ、そして体作りに至るまで、並々ならぬ努力と情熱を注いでいました。彼らが語った、その熱意あふれる「こだわり」の数々を紹介します。

「ファイナルファンタジーVII リメイク」ティファ・ロックハート/沢尻のみこさん

「ファイナルファンタジー」シリーズの中でも特に思い入れが深く、一番好きなキャラクターだというティファ。沢尻のみこさんは、ティファのコスプレを決意した日から、ひたすら体作りに励んだと語ります。多忙な毎日の中でも、運動の時間を必ず確保し、お腹や脚を中心に引き締めるトレーニングを継続しました。衣装についても、ティファの体のラインが美しく見えるよう、細かく調整を重ねてぴったりのサイズに仕上げたとのこと。ウィッグは信頼できる美容師と相談しながら制作したもので、現時点で「自分にできる最高のものを準備した」と自信をのぞかせました。

「逆転裁判」シリーズ:成歩堂みぬき/ちよさん

成歩堂みぬきの職業であるマジシャンという設定に合わせ、ちよさんはメイクにピンク系やラメを多めに使用し、華やかさを演出したと述べました。また、みぬきが持つ明るく無邪気で好奇心旺盛なキャラクター性を表現するため、撮影中は常に笑顔でいることを意識したといいます。ウィッグ制作では、みぬきの特徴であるアホ毛を丁寧に作り込み、シルクハットから現れた時に可愛らしく見えるよう工夫を凝らした点も、こだわりのポイントだそうです。

「逆転裁判」シリーズ:希月心音/らんびつさん

希月心音のトレードマークである特徴的な横髪の跳ねを再現するため、らんびつさんはウィッグ制作に特にこだわったと語ります。メイクでは、心音の勝気な性格を表現しつつも、可愛らしさを残すバランスを追求。気の強さを感じ取ってもらえるような仕上がりを意識したとのことです。

「ファイナルファンタジー零式」クイーン/ハチハチナナさん

クイーンの衣装は譲り受けたものだそうですが、傷んでいた部分はハチハチナナさんが自ら修繕し、マントの留め具も手作りしたと明かしました。クールなキャラクターであるクイーンですが、学生という設定を考慮し、メイクはなるべく薄めに。しかし、つけまつげの束感で目元に力強さを出すなど、細やかな工夫を凝らしたと話しました。

「A3!」七尾太一/るまさん

「まだまだキャラクターの解釈が足りないところはたくさんある」と謙遜しつつも、今回のコスプレでのこだわりとしてメイクとウィッグを挙げたるまさん。七尾太一の髪の一部分だけが黒いという特徴を再現するため、黒くなる部分を刈り取り、そこに黒い毛束を一本ずつ貼り付けて仕上げたという驚きの秘話を語りました。メイクは原作と2.5次元舞台の俳優の画像を比較しながら調整し、自分の顔に自然に落とし込むことを意識したそうです。

2025年の夏も、コスプレが楽しめる大型イベントは全国で続々開催!

大盛況のうちに幕を閉じた「コスサミパーティー」以降も、日本全国ではコスプレの魅力を存分に楽しめる大型イベントが多数予定されています。来る2025年8月には、世界最大級のコスプレの祭典「世界コスプレサミット2025」(8月1日~3日、愛知県栄周辺エリア)が開催されるほか、東京ビッグサイトでは「コミックマーケット106」(8月16日・17日)も控えています。本稿でコスプレに興味を持たれた方は、熱中症予防や暑さ対策を万全にした上で、ぜひこれらのイベントにも足を運んでみてはいかがでしょうか。日本のコスプレ文化の深さと広がりを肌で感じる貴重な体験となることでしょう。

参考文献

Yahoo!ニュース「『ファイナルファンタジーVII リメイク』ティファ・ロックハート/沢尻のみこさん」