長年にわたり日本のお茶の間を魅了し続ける人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)が、大きな転換期を迎えています。特にTOKIOの国分太一氏の番組降板という異例の事態を経て、城島茂氏が番組の「船頭」として、その未来をどのように牽引していくのか、注目が集まっています。番組は困難な状況を乗り越え、新たな局面へと踏み出し始めています。
国分太一氏の降板と『DASH島』の空白期間
『ザ!鉄腕!DASH!!』は、2025年7月27日の放送回で、約2カ月間停止していた「DASH島」の造船計画が再び動き出したことを示しました。番組冒頭、城島茂氏は船の作業に取り組む中で、「この2カ月いろいろあって、船もカビたりと、こういう状況になってますけど、途中で、出航する前に船から降りるわけにはいかんなと思ってるんで。長嶺さん(船造りの師匠)、スタッフのみなさん、改めて力を貸していただきたい」と、頭を下げてその決意を表明しました。この空白期間の背景には、今年5月に日本テレビが国分太一氏のコンプライアンス違反を把握し、調査の結果、6月20日に番組からの降板を発表した経緯があります。これにより、5月末からメインであった船作り企画がストップせざるを得ない状況に陥っていました。
城島茂リーダーの覚悟と「宙船」が呼ぶ感動
城島氏のこの言葉は、番組の苦境と、それでもなお継続への強い意志を示すものでした。SNS上では、「船作りの冒頭で城島リーダーが謝罪というか、頭を下げる場面で色々察するものがあった」「スタッフに一礼して『諦めたくない』まだまだ頑張る 城島リーダーのこの一言で泣けてきた…鉄腕DASHを続けてくれるってことだよね」といった、城島氏への共感と番組への応援の声が多数寄せられました。
『ザ!鉄腕!DASH!!』でDASH島での船作りに取り組むTOKIO城島茂リーダー
さらに、城島氏とSixTONESの森本慎太郎氏が船作りを進めるシーンでは、TOKIOの代表曲である「宙船(そらふね)」がBGMとして流れ、視聴者の感動を一層深めました。「TOKIOの番組、と表現できなくなっても、宙船が流せる。宙船が流れれば、茶の間の人々はみんなTOKIOの楽曲だ、と思うことができる」「リーダーの思いと姿、そして宙船がかかってやっぱりTOKIOがあってのダッシュだって涙が出てきました。頑張って欲しい」といった声がXにあふれ、グループの節目と番組の未来への期待が交錯する瞬間となりました。
『新宿DASH』に見る新たな展開と世代交代
一方で、番組の「世代交代」はDASH島企画に留まりません。次回の8月3日放送回では、国分太一氏がメインを務めていた「新宿DASH」企画が、4月20日以来のオンエアとなることが発表されています。次回予告では、timeleszの松島聡氏が中心となって企画が進む様子が示されており、番組はベテランメンバーから若手メンバーへのバトンタッチを加速させているようです。長年TOKIOの看板番組として愛されてきた『鉄腕DASH』は、国分氏の退場を機に、新たな出演者たちを迎え入れ、一気に“世代交代”を進める段階に入ったと見られています。
番組の未来と視聴者へのメッセージ
『ザ!鉄腕!DASH!!』は、メンバーの不測の事態という大きな荒波に直面しながらも、城島茂リーダーを中心とした出演者とスタッフが一丸となり、番組の継続と発展に向けて尽力していることが明らかになりました。困難な状況でも「途中で、出航する前に船から降りるわけにはいかない」という城島氏の言葉は、番組が単なるバラエティを超え、視聴者との絆を大切にする姿勢を示しています。TOKIOの楽曲「宙船」が象徴するように、たとえ船の形が変わっても、その航海は続いていくでしょう。新たなメンバーを迎え、番組がどのように進化し、次の世代の視聴者にも愛されるコンテンツを創造していくのか、今後の『鉄腕DASH』から目が離せません。
参考文献
- Smart FLASH / Yahoo!ニュース (2024年7月29日). 『ザ!鉄腕!DASH!!』城島茂リーダーが船作り再開で頭下げた「宙船」流れるも“世代交代”が加速するワケ. (参照元記事)