ロシア外務省は、極東サハリン州の図書館で2001年から展示されてきた「金閣寺」の模型について、日本側から返還を求められたと発表し、「奇妙な要求に驚愕している」と日本側に伝えたことを明らかにしました。
この「金閣寺」の模型は、2001年からサハリン州立図書館に展示されているものです。
在ユジノサハリンスク日本総領事館がサハリン州当局に対し模型の返還を求めたことを受けて、ロシア外務省は25日、在モスクワ日本大使館に対し「これまで公式な贈り物として扱ってきた。奇妙な要求に驚愕している」と伝えたということです。
また、日本側の要請は「良好な環境の醸成にまったく寄与しない」とも指摘しました。
一方、在モスクワ大使館は「模型は総領事館の所有物であり、ロシア側に貸し出していたと認識している。今回、領事館の行事で使用するため返還を求めた」と説明しています。
模型が展示されていた図書館はホームページで模型について、「両国の友情と信頼、文化交流の象徴だった。長年にわたり展示する機会を与えてもらい感謝している」とした上で「日本側に引き渡す用意が整った」と発表しています。
フジテレビ,国際取材部