2024年秋のテレビ番組改編期が迫る中、フジテレビの午後の情報番組枠に大きな動きが見られます。特に注目されるのは、現在関西圏で放送されている「旬感LIVE とれたてっ!」がフジテレビでの放送を開始すること、そして様々な問題に見舞われながらも「ぽかぽか」が継続されるという情報です。激しいワイドショー競争の中、フジテレビの午後の顔はどう変化していくのでしょうか。
新たなワイドショー「旬感LIVE とれたてっ!」フジテレビ進出の衝撃
2023年10月からカンテレ(関西テレビ)で制作・放送されている「旬感LIVE とれたてっ!」が、この秋からフジテレビでも放送されることが明らかになりました。元日本テレビアナウンサーの青木源太氏がMCを務め、ハイヒール・リンゴ、ブラックマヨネーズ・吉田敬、メッセンジャー・黒田有、小籔千豊といった曜日替わりの豪華レギュラー陣が名を連ねています。報道によると、フジテレビでは14時45分からの1時間枠での放送が予定されており、読売テレビ・日本テレビ系の「情報ライブ ミヤネ屋」や、CBCテレビ・TBS系の「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」といった競合番組との熾烈な視聴率争いが予想されます。
フジテレビの昼番組「ぽかぽか」の放送中の様子。激動の秋改編期を迎える中、番組の動向に注目が集まっている。
「ぽかぽか」に立ちはだかる逆風:オンラインカジノ問題の深層
一方、フジテレビの生放送番組「ぽかぽか」の今後も業界内で大きな注目を集めています。同番組は、中居正広氏の女性トラブルに端を発したとされる一連のフジテレビ問題で社長職を辞任した港浩一前社長の肝いり番組としてスタートしました。しかし、今年6月23日には、番組の総合演出を務めていたバラエティ制作部企画担当部長がオンラインカジノを常習的に利用したとして、常習賭博の疑いで逮捕されるという衝撃的な事態が発生しました。
この企画担当部長は、3月末から5月中旬のわずか1か月半で約1億7000万円もの大金を賭け、同僚やタレントにまで借金をしていたと報じられています。7月2日付けでフジテレビを懲戒解雇され、さらに水曜レギュラーだった元アナウンサーの山本賢太氏もオンラインカジノ利用で書類送検され、7月10日付けでアナウンス室から異動、7月15日付けで罰金10万円の略式命令を受けました。さらに、7月18日には企画担当部長の上司だった人物も突如フジテレビを退社したという報道もあり、フジテレビの一部にオンラインカジノが蔓延していたのではとの見方が広まりました。その”震源地”が「ぽかぽか」であったとの指摘もあり、このような状況下で番組継続は局として大きな問題となるはずです。
激動の背景と「ぽかぽか」継続の理由
これだけの不祥事にもかかわらず、「ぽかぽか」が秋の改編期に打ち切りになるという話は今のところ聞こえてきていません。その背景には、テレビ局の改編スケジュールがあります。秋改編の番組編成は通常、5月末頃までに決定されると言われています。6月以降は、新番組のCM枠を販売する時期に入るため、この時点で「ぽかぽか」の継続がすでにフジテレビ内で決定していたと推測されます。オンラインカジノ問題が大きく動いたのは6月中旬から下旬にかけてであり、改編決定時期と問題発覚時期にずれがあったため、継続が既定路線となっていたようです。
結論
フジテレビの午後帯は、新番組「旬感LIVE とれたてっ!」の参入により、これまで以上に競争が激化することは確実です。一方で、オンラインカジノを巡る一連の不祥事に揺れる「ぽかぽか」が、その渦中にもかかわらず継続されるという異例の事態を迎えています。この秋、フジテレビの午後の顔がどのように変化し、視聴者の支持を得ていくのか、その動向から目が離せません。
参考文献
- Yahoo!ニュース(提供:ピンズバNEWS)「『ぽかぽか』まさかの継続へ…オンラインカジノ問題の“震源地”報道もフジが秋改編で切れない「ウラ事情」」(2024年8月1日)
- スポニチアネックス記事(2024年7月12日配信)