参政党が1日に行った記者会見で、前回の会見で参加が許可されなかった神奈川新聞記者と神谷宗幣代表が応酬する場面があった。同記者は7月22日の会見で「混乱を生じる恐れがある」とされ、入場が許可されなかったという。謝罪を求めた同記者に対し、神谷氏は「謝罪する気は全くありません」と拒否。参加を拒んだ理由として、選挙期間中に同記者が参政党に抗議の声を上げるアンチの人々と一緒に行動していたことを挙げた。
【写真】会見で応酬を繰り返すN党・立花孝志氏と記者の望月衣塑子氏
同記者は今回は出席が許されたことについて「前回の対応は間違っていたということか。知る権利が奪われた」と抗議した。
参政党の会見出席は事前登録制となっており、同記者は登録しなかったという。神谷氏は参院選後に登録制を決めたといい、「その通知がちゃんとできていなかった」と釈明した。
同記者に対する参加の是非は、現場の党スタッフが判断したという。神谷氏は同記者について「選挙期間中に妨害活動する方々と一緒に何度も街頭に来て、無理にインタビューしようとした。それを知ったスタッフが、混乱が生じるのではないかと判断した」と説明した。
「通常の取材だ」と反論した同記者に対し、神谷氏は「プラカードを持っている方々と大きな声を上げたり、『あなたはそこに行け、あっちに行け』と指示も出していた」と主張した。
同記者が「知る権利が奪われた」と発言したことに対しては「選挙中、街頭演説に来た人は、われわれの政治的メッセージを聞くために来ている。それに対して、わーわー騒ぎ、大きな声を上げ続ける人と一緒に行動するのは、聴衆の知る権利を侵している」と指摘した。
記者団に対し、「皆さんの知る権利を尊重したいが、聴衆の知る権利を侵すような行為をしている人であれば、防衛措置として一定の制限をせざるを得ない」と語った。(奥原慎平)