沖縄北部、今帰仁村に新テーマパーク「ジャングリア沖縄」が2024年7月24日に開業しました。マーケティング支援会社「刀」の森岡毅CEOは開業前夜のセレモニーで、「確実なる、堅実なる離陸」を語り、その先に広がる日本の観光の可能性への信念を示しました。これは、森岡氏がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)時代から14年超温めてきた構想の結実であり、自然と融合した新時代のテーマパークとして注目されています。
沖縄北部今帰仁村にオープンし話題を集める新テーマパーク「ジャングリア沖縄」の外観
森岡毅氏の14年超の構想が沖縄で結実
この「ジャングリア沖縄」は、森岡毅氏がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)時代から14年以上にわたり温めてきた壮大な構想です。米メディア大手コムキャストによるUSJ買収に伴い沖縄進出計画が一度白紙になった後、森岡氏は2017年に自社「刀」を創業。沖縄でのテーマパーク実現を目標に、マーケティング支援などで実績を積み重ねてきました。コロナ禍の影響も乗り越え、創業8年のベンチャー企業である刀が主導し、約700億円の資金を集めてプロジェクトを実現させたことは、森岡氏の戦略と強い意志の証です。
自然を生かした新感覚のテーマパーク
ジャングリアは、既存のゴルフ場跡地の地形と豊かな自然を最大限に活用したテーマパークです。森岡氏が「都会にある大きな鉄とコンクリートで造られたテーマパークとは全く違う」と語るように、自然との調和が最大の特徴です。事業面積は約60ヘクタールと、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーに匹敵する広大な敷地を誇ります。
主要アトラクションは、脱走した肉食恐竜T-REXの危険が迫る中を大型オフロード車で逃げる「ダイナソー サファリ」。その他、迷子の恐竜を探す「ファインディング ダイナソーズ」や、滑空が楽しめるジップライン「スカイ フェニックス」、さらには弓矢のように引っ張られて森の中に放たれる「ヒューマン アロー」など、ショーを含めて計22種のアトラクションがあります。施設内には15の飲食施設、10の物販施設、絶景が売りの「スパ ジャングリア」も完備され、多様な体験を提供します。
開業直後から連日「300分待ち」の大盛況
2024年7月28日、開業後初の月曜日、ジャングリア沖縄は驚くほどの盛況ぶりを見せました。公式アプリには、メインアトラクションの「ダイナソー サファリ」が「300分待ち」(5時間待ち)、「ファインディング ダイナソーズ」も「4時間待ち」を記録。空中でスリルを楽しむアトラクションの多くは整理券の発券が終了するか、運休となる状況でした。その後の平日も同様の混雑が続き、ジャングリア沖縄への大きな期待と関心が示されています。
結論:沖縄観光の新時代を拓く「ジャングリア沖縄」
「ジャングリア沖縄」の開業は、森岡毅氏の長期ビジョンと、自然を活用した新しい観光モデルを提示しました。沖縄の豊かな自然と融合したこのユニークなテーマパークは、地域経済に貢献しつつ、日本の観光産業に新たな可能性を示す存在として、その持続可能な運営と今後の展開が注目されます。
参考文献
- Yahoo!ニュース (2024年8月2日). 東洋経済オンライン. https://news.yahoo.co.jp/articles/cf2ffa2d6da6f4b79d9dc4f3df64ffd42ebfe6ad